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有村架純×黒木華×南沙良が密輸バイトに...!?映画『マジカル・シークレット・ツアー』

『マジカル・シークレット・ツアー』 6月19日(金)公開

映画ファンならすでに注目しているかもしれない。独自の切り口で「時代」を鮮やかに切り取る新鋭、天野千尋監督。私がその手腕に初めて触れたのは、東京国際映画祭だった。 日本映画スプラッシュ部門に選出された『ミセス・ノイズィ』(19)は、かつて世間を騒がせた「騒音おばさん」をモチーフに据えた作品。コロナ禍の煽りを受けて公開延期などの苦難を強いられながらも、口コミから3ヶ月を超えるロングランヒットを記録した。その後も、男性の妊娠を描いたNetflixドラマ「ヒヤマケンタロウの妊娠」(22)や、産後クライシスに直面する夫婦を描いた『佐藤さんと佐藤さん』(25)など、結婚・出産というライフイベントを経たからこそ日常に潜む歪みをすくい取れる、圧倒的にリアルな視点が共感を呼んできた。

その天野監督の最新作が、またしても現実の事件をモチーフに地続きの現代を描き出す。

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ベースとなったのは、2017年に中部国際空港で主婦らが逮捕された実際の「金密輸事件」だ。 平穏な日々を送っていた二児の母を突如襲った、夫の借金と自身の解雇。困窮の果てに行き着いたのは、シンガポールを舞台にした【金の密輸】という闇バイトだった。そこで出会った非正規雇用の研究員、そして未婚の妊婦であるキャバ嬢。一度の成功に味をしめた3人は、やがて自ら密輸へと傾倒していく。初めて手にした大金と自由、そして"自分らしく生きる喜び"。魔法のような時間は狂い始め、岐路に立たされた彼女たちの人生は思わぬ方向へと転がっていく。

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初共演を果たした有村架純、黒木華、南沙良の3人が魅せる佇まいは、驚くほど人間味に溢れている。「どこにでもいそうな日常」を纏った彼女たちが金の密輸に手を染めているなど、空港の保安検査場も見抜けるはずがない。

この保安所を突破する緊迫のシーンは、人気バラエティ番組『突破ファイル』を彷彿とさせるエンタメ性がありつつも、観客に複雑な感情を抱かせる。犯罪に手を染めざるを得なかった犯人側の切実な背景を知るにつれ、観る者はいつしか彼女たちに同情を寄せてしまうのだ。

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ごく普通の主婦や会社員、そして妊婦までもが転落していく本作。それは、一見遠い世界の話に思える「闇バイト」が、実はすぐ隣まで迫っているという現代社会への痛烈な警鐘と言えるだろう。

(文/杉本結)

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『マジカル・シークレット・ツアー』
6月19日(金)公開

監督:天野千尋
出演:有村架純、黒木華、南沙良 ほか
配給:アスミック・エース

2026/日本映画/116分
公式サイト:https://magicalsecrettour.asmik-ace.co.jp/
予告編:https://youtu.be/BCH3Ljto3DI
©2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会

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