強面な彼の「本当の顔」を知った時、世界は色づき始める。純度100%の恋の処方箋――『山口くんはワルくない』
『山口くんはワルくない』 6月5日(金) 全国公開
累計発行部数200万部を超える斉木優の人気漫画『山口くんはワルくない』がついに実写映画化を果たした。今作で最も注目すべきは、なにわ男子のメンバーとしても活躍する高橋恭平のキャスティングだろう。山口くん特有の「怖さと可愛さ」の絶妙なバランスや、コテコテの関西弁を違和感なく体現しており、まさにハマり役。壁ドンや入浴後の姿など、ファンへのサービスカットとも取れる刺激的なシーンでは、劇場に黄色い声がこだますることになりそうだ。
主人公の山口くんは、鋭い目つきと強面な風貌から、校内で「死神」と恐れられている少年。しかし、その内面は驚くほど不器用で、誰よりも温かい。そんな彼の真実の姿に気づき、偏見を持たずに接しようとするのが、真面目な女子高生・皐月だ。「本当は優しい山口くんをみんなにも知ってほしい」と願っていたはずの皐月だったが、いつしか彼を"ひとりじめしたい"という想いが芽生え始める。そこに石崎も加わり、すれ違う3人の恋の行方から目が離せない。知れば知るほど沼にハマる、新時代の"全方位モテ男子"山口くんとの、照れキュンな恋が幕を開ける。
本作の魅力は、二人の間に流れる「清涼感」にある。見た目だけで判断され、孤独を選んでいた山口くんが、皐月という光に触れて少しずつ心を開いていく。その過程で描かれる「自分を認めてくれる人がいる」という心強さは、単なる胸キュンを超えて観る者の心に深く染み渡る。特に文化祭のダンスシーンは青春そのもので、バラバラだったクラスメイトの距離がグッと縮まる様子に、学生時代の醍醐味を感じさせてくれる。
偏見というフィルターを外したとき、そこには眩しいほどの青春が待っている。恋をしたい人はもちろん、人間関係に少し疲れを感じている大人にも、心のデトックスとしておすすめしたい一作。劇場で山口くんの「ワルくない」素顔に癒されてほしい。
(文/杉本結)
『山口くんはワルくない』
6月5日(金) 全国公開
監督:守屋健太郎
原作:斉木優『山口くんはワルくない』(講談社「別冊フレンド」連載)
出演:高橋恭平、髙橋ひかる、岩瀬洋志 ほか
配給:アスミック・エース
2026/日本映画/96分
公式サイト:https://yamaguchikun.asmik-ace.co.jp/
予告編:https://youtu.be/W__wqPfY1KE
Ⓒ2026『山口くんはワルくない』製作委員会 ©斉木 優/講談社

