脚本が無茶苦茶で大体の粗はどうでもよくなる『ビッグフットVSメガロドン』

- 『(字幕版)ビッグフットVSメガロドン』
- B・C・フォーティーン,ランドール・フィニングス,B・C・フォーティーン,マルコ・グズマン,ジェニファー・フォーティーン,エドソン・カマチョ,カルロス・ウェロス,ロバート・フォース

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タイトルからして約束されたクソ映画の予想はしていたが、内容も一分の隙もないクソ映画だった。いくらサメ映画が酷さを楽しむジャンルと言っても、冒頭から宇宙反乱同盟やら爬虫類人間とか出てくるのだから、始まってもいないのに頭痛がする。風呂敷を広げ過ぎて失敗する未来が開始数分で確定している。もっとも、視聴したら現実はさらに酷いものだったのだが。
荒唐無稽が限度を超えていて、見ても分からない作品にあらすじがあるのかと配信サイトを見たら、あらすじの体をなしていない。「今度のサメは銀河で戦う!?」「本作に登場するサメ=メガロドンは、ナチスの機密実験により滅びる前の地球で甦った人間と両生類、軟骨魚の掛け合わせた狂暴な戦闘マシン!」という、本当に何を言っているのか分からない文言の羅列があるばかり。
仕方がないので自分が見た内容をまとめると、遠い未来が舞台で地球は汚染が進み人類は宇宙反乱同盟のリーダー・カリのもと宇宙ステーショに住んでいた。そこへ爬虫類人類のアルコン軍が飛来。戦争の末、人類はアルコン軍を追い返し相互不干渉が続いた。しかし、突如アルコン軍の奇襲が。首謀者はメガロドン。地球を汚染し逃げた人類を恨んでいるメガロドンは、アルコン軍の宇宙船を奪い人類の滅亡を企てる――という塩梅。一方、リーダーのカリはクローン兵士の彼氏であるヘルシングと痴話喧嘩。ヘルシングは太陽神ラーに悩みを相談していた。我ながら何を言っているのか分からないが、そういう筋書きなのだから仕方がない。
アルコン軍の将軍・スターリンはオカルト主義者であるクロウリーの協力を得て再侵攻のため軍を再編していた。メガロドンの暴走を奇貨としてスターリンは接触を始める。
メガロドンは出てきたものの、ビッグフットはどこに?と思っていたら宇宙反乱同盟のメンバーとして登場。
同盟軍はメガロドンを即座に制圧したものの、ビッグフットがクロウリーに遠隔で洗脳され味方を攻撃しメガロドンの脱走を手伝ってしまう。アルコン軍の母船に向かうとクロウリーから悪魔ベルゼブブの生贄にされそうになり、我に返って敵側の母船を爆破。
しかし、救出にきたヘルシングを死なせてしまい悲嘆に暮れていると同盟軍の科学者がクローンを生み出し一件落着......書いていて自分の正気を疑ってしまう。
タイトルのようにビッグフットとメガロドンが直接対決をするシーンがないことをなじるより、脚本が無茶苦茶で大体の粗はどうでもよくなる。71分と尺は短いが、こんなおかしなものを長時間視聴したら気が狂うだろうし、そこは良心的なのかも知れない。
(文/畑中雄也)

