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『マテリアリスト 結婚の条件』が突きつける"現代の婚活"

『マテリアリスト 結婚の条件』 公開中

結婚するなら、"好きな人"か、"条件のいい人"か......。誰もが一度は抱いたことのある疑問をテーマにしたのが、映画『マテリアリスト 結婚の条件』です。5月29日に日本公開を迎えた本作は、ダコタ・ジョンソン、クリス・エヴァンス、ペドロ・パスカルという豪華キャストが共演。監督を務めるのは セリーヌ・ソン。恋愛映画でありながら、現代の婚活や"愛の条件"をリアルに映し出した作品でした。

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舞台はニューヨーク。結婚相談所で働くルーシー(ダコタ・ジョンソン)は、これまで9組を成婚に導いてきた敏腕マッチメーカーです。そんな彼女がクライアントの結婚式で出会ったのが、大富豪のハリー(ペドロ・パスカル)。高身長、高収入、高学歴......まさに理想的な条件を兼ね備えた彼を、ルーシーは"ユニコーン"のような存在だと感じます。ビジネス目的で名刺を渡したはずが、ハリーはルーシー本人に興味を持ち、デートを申し込むことに。一方、その結婚式でケータリングスタッフとして働いていたのが、俳優を夢見る元恋人ジョン(クリス・エヴァンス)でした。夢を追い続ける彼との再会で、かつて"お金がないこと"を理由に衝突し、別れた記憶も蘇ります。ルーシーは「次に付き合う相手は結婚相手」と決めています。だからこそ彼女は、冷静に判断しようとしますが、ジョンとハリーのあいだで揺れ動き......。

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『パスト ライブス/再会 』で繊細なラブストーリーを描いたソン監督らしく、本作も"単なる恋愛映画"では終わりません。むしろ、「結婚とは何か」「愛は条件を超えられるのか」といった、今を生きる私たちにとってかなり現実的なテーマを突きつけてきます。

日本でも婚活番組やドキュメンタリーがたびたび話題になりますが、それを見るたびに「婚活って、ある意味ビジネスに近いのかもしれない」と感じることがあります。年収、年齢、学歴、見た目。条件が並べられ、"市場価値"のように人が評価されていく空気。本作は、そんな婚活のリアルをかなり生々しく描いていました。

だからこそ印象的なのは、その現実を見せながらも、「それでも人は誰かを愛したい」と描いているところ。おとぎ話のような恋愛は存在しないのかもしれない。でも、条件だけでは測れない感情も確かにある。観終わったあと、そんなことを自然と考えさせられました。

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ちなみに本作は、ソン監督自身がマッチメーカーとして働いていた経験から着想を得た物語だそうです。実体験がベースになっているからこそ、会話や価値観の描写に妙なリアリティがあるのも納得でした。

恋愛映画として楽しめるのはもちろんですが、婚活をしている人、あるいは"理想の相手"について考えたことがある人なら、きっとどこか刺さる部分があるはず。単なるロマンスでは終わらない、"現代の愛"を映した一本でした。

(文/トキエス)

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『マテリアリスト 結婚の条件』
公開中

監督・脚本:セリーヌ・ソン
出演:ダコタ・ジョンソン、クリス・エヴァンス、ペドロ・パスカル
配給:ハピネットファントム・スタジオ

原題:Materialists
2025/アメリカ/116分
公式サイト:https://happinet-phantom.com/materialists/
予告編:https://youtu.be/SdB3gBO5FzI?si=9uPCTjjGuFDA8tzW
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