太ったわけじゃないのに"体が分厚い" 年齢とともに増す「厚み」の正体

- 『からだの厚みを薄くする』
- 土屋 元明
- サンマーク出版

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年齢を重ねると体のいろいろな部分が気になってきますが、意外と盲点かもしれないのが体の「厚み」。「好きな服が似合わなくなっておしゃれを楽しめない」「写真に撮られるのが憂うつ」といった悩みにつながるだけでなく、健康上の理由からも厚みの解消は重要になってくるようです。
今回紹介する『からだの厚みを薄くする』は、日本初......かもしれない「厚みの解消」に特化した本。本書では、理学療法士としてからだの筋肉や骨に精通する土屋元明さんが、医学的・科学的根拠に基づいて厚みの原因を突き止め、その解消法を伝えています。
土屋さんによると、厚みの正体は「厚見え」と「脂肪浸潤」の2つだそうです。「厚見え」とは、運動不足や同じ姿勢を長く続けることで、皮下脂肪や筋肉などが硬くなり、本来ならそれぞれ独立して見える首や肩、背中がひとつの塊に見えること。「脂肪浸潤」は、弱る筋肉や筋束のすき間に脂肪が入ることで厚くなること。脂肪浸潤は「異所性脂肪」の一種で健康的にもよくないため、「厚見え」以上に深刻な問題だといいます。
いずれにせよ、早めのセルフケアでなるべく予防することが大事で、「中高年のからだづくりでは、『体重を減らすこと』よりも、『筋肉を減らさないこと』が重要な視点」(本書より)だと土屋さんは記します。
そこで本書では、多くの人が最初に厚みが気になりやすい「ふけ山うなじ」「布団背中」「地滑り胸」「貫禄肩」の4カ所をピックアップ。「厚みリスクのチェック」「肉塊をほぐすストレッチ」「厚み予防トレ」の3つのステップで改善を提案します。どれも激しい動作はないので、すき間時間に家や職場などで気軽に取り組めるのがうれしいところ。たとえば、「スマホを見終わったら手伸ばしほぐし」「PC作業を1時間したら肉塊ほぐし」など、取り組むタイミングを決めておくとよいそうです。
また、しなやかな筋肉を保つためには食事も大切。本書では、おいしく、楽しく続けられる食事バランスのとり方も解説しています。また、厚生労働省の調査やデータによると、現代の中高年女性はたんぱく質、ビタミンD、マグネシウムが特に足りていないとのこと。本書では土屋さんが取り入れているという「筋肉ごはんランチ」を紹介しており、コンビニで買える食材で手軽にタンパク質を摂取できるのでおすすめです。
イラストレーター・こしいみほさんによる漫画も織り込みながら、わかりやすく、そして親しみやすく作られている本書。書かれている方法を日々の生活に取り入れて、見た目的にも健康的にも蓄えたくない体の厚みを解消していきたいですね!
[文・鷺ノ宮やよい]
