パリオリンピック新種目で話題ブレイキン『熱烈』

『熱烈』 9/6(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

パリオリンピックで新種目として注目を集めたブレイキン。ブレイキンってどのような競技か知っていますか？
ブレイキンを全世界に知らしめたのが、1982年に公開された映画『ワイルド・スタイル』であり、1984年の『ブレイキン（邦題は「ブレイクダンス」）』が日本でもヒットしたことで、日本では「ブレイクダンス」として認知されました。

「ブレイキン」と聞いて思いつくのがまず、逆立ちの状態で手だけで支えて回ったり、頭で回ったりの回転技です。実はトリックの種類は4種類あり、それぞれを組み合わせて1回のムーブ（パフォーマンス）を構成します。
ブレイカー（ダンサー）はこの4つの基礎の動きを習得し、次に自分なりに改良を加えて、クリエイティブなダンスに仕上げていくのです。パリオリンピックで見事日本人選手が金メダルをとり競技にも注目が集まっている中でのタイミングで劇場公開という運ももっている作品です。

決まった音楽で踊るのではなく、その場でDJが流した音楽に合わせて即興で踊っているということをあとから知って驚きました。DJとの相性やスクラッチを読む感覚性も経験値による差が出そうだと思いました。自分の魅力を引き出せる技をどれだけ持っているのかが勝敗の鍵にもなりそうです。

今回紹介する本作はブレイキンの全国大会でトップを目指す青年が主人公となっています。
ルールを知らなくても身体全てを使って踊り、魂で感情までもを届けるような競技でした。対戦することを『バトル』というのもかっこいいと思いました。チーム戦と個人戦があるようで、映画ではチーム戦で戦うのですが個人の能力が高いだけではなくチーム力も勝敗には大きく関わってくるのでどちらが勝つのか予想できない展開に会場でみているような気持ちでスクリーンをみることになると思います。リアルに試合観戦に行った気持ちになれます！
カメラワークもすごくカッコいいショットがいっぱいなのですが、これは偶然撮れたものなのか狙って撮れるようなものなのかが気になるシーンが多々ありました。

本当に、こんなチームがあったら応援に行ってみたいと思えるほどに魅力的なメンバーでした。
主演を演じたワン・イーボーは今年トニー・レオンとW主演した『無名』、スカイアクション大作『ボーン・トゥ・フライ』そして本作『熱烈』と連続公開されている話題の俳優です。
今年ワン・イーボーは観ておいてほしい注目俳優の1人でもあるのでぜひ大きなスクリーンでブレイキンを楽しんでください。

（文／杉本結）

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