恐ろしさがパワーアップ！シリーズがさらに好きになる『エイリアン：ロムルス』

『エイリアン：ロムルス』９月６日（金）全国公開

1979年から始まった『エイリアン』シリーズ。これまで数々の作品でファンたちを魅了してきた同シリーズの新作『エイリアン：ロムルス』がいよいよ2024年9月6日に日本公開を迎えます。79年の『エイリアン』の"その後の物語"を描く新作は、監督に『ドント・ブリーズ』のフェデ・アルバレス、そして1作目から監督としてシリーズで活躍してきたリドリー・スコットが製作として参加します。そんな本作、ファンでも初見の人でも同シリーズがもっと好きになる驚きのストーリーと恐怖体験が詰め込まれた良質な一本でした。

　アンドロイドのアンディとともに生活していた孤児のレイン。彼女は不当に労働期間を更新され、そのことがきっかけで元恋人の"とある計画"に参加します。それは、今は使われていない宇宙ステーションから冷凍休眠装置を手に入れ、ほかの惑星に逃げ出すと言うものでした。宇宙施設ロムルスに辿り着いた若者６名。しかし、そこではとてつもない恐怖が待ち受けていて......。

　リドリー・スコット監督の『エイリアン』と、ジェームズ・キャメロン監督の『エイリアン2』の"あいだの時代"を描いた本作。当時のコンピューターや機械などレトロな雰囲気を細かく再現し、その時代にタイムスリップしたような感覚を味わえるのが素晴らしいポイント。最近、『悪魔のいけにえ-レザー・フェイス-』の監督・原案も務めたアルバレス監督が新たに描くエイリアンやフェイスハガーの恐ろしさにも注目。じわじわと観客たちの背筋を凍らせ、血みどろの大騒動の中で脳裏に焼きつく視覚的描写と印象的なサウンドで観客に衝撃を与えます。筆者は北米の映画館で鑑賞しましたが、観客が一斉に息を呑むのが感じ取れるほど、後半には驚きの展開+衝撃的描写が待っています。

シリーズ最高傑作との声も上がっている本作。ぜひ劇場で見ていただきたい一本です。

（文／トキエス）

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『エイリアン：ロムルス』
９月６日（金）全国公開