SNSに依存する現代人はみて!『迷宮のしおり』
『迷宮のしおり』 2026年1月1日(木)より公開中
現代社会において、インターネットはなくてはならないものになりつつある。たとえパソコンが使えない世代の人でもいまやスマートフォンなら使いこなすということも珍しくはない。
そのインターネットを使う人口の中からSNSを利用している人の割合は約80%にのぼる。若年層においてはほぼ100%という結果が出ている。
LINEが全世代で最も高い利用率を誇り、次いでYouTube、Instagram、X(旧Twitter)などが続き、世代によって利用するサービスや情報収集の仕方に特徴が見られるが、SNSはコミュニケーションの主要インフラとして定着していることは確かだ。
そんな現代社会において切っても切り離せない存在になったSNSについて、いいねやフォロワーの数が気になる人には刺さること間違いなしの作品が本作である。
引っ込み思案な女子高生・前澤栞。親友・希星(きらら)と撮ったある動画がきっかけとなり、スマホの中に広がる不思議な世界に閉じ込められてしまう。栞の目の前に現れたのは、ウサギの姿をしたしゃべるスタンプ・小森。「閉じ込められたんですよ、この<ラビリンス>に」途方に暮れる栞に手を差し伸べたのは、若き天才起業家・架神傑(かがみすぐる)。架神は栞に「本当の自分を取り戻させてあげる」と約束をする。そのころ現実世界では、派手なスタイルに身を包んだもう一人の「SHIORI」が栞と入れ替わり、SNS を駆使して自由奔放に振る舞っていた。彼女の狙いは本物の「栞」になり変わること。架神は SHIORI とも接触し、「ある計画」をささやく。架神の真の狙いと SHIORI の野望が、やがて世界を巻き込むある騒動を引き起こしていく。
主人公、栞の声優を担当したのが世界的人気を誇る「新しい学校のリーダーズ」のメインヴォーカル、SUZUKA。正直、見始めた時に凄く違和感を覚えた。SUZUKAの声がとても大人っぽく聞こえて制服姿の女子高生という役と少しギャップがあったからだ。だが、本作歌唱シーンが一番の注目ポイントでもあり、そこで歌う栞は凄く魅力的でアニメでは違う人が歌唱するということも出来てしまうわけだが、SUZUKAが抜擢された理由をしっかりと果たしている。歌唱シーンではSUZUKAのもつ色気やオーラまでもが栞に表現されていたところが素晴らしかった。
SNSは世界と繋がることの出来る素晴らしいツールでもあり、誹謗中傷といった傷つけられる可能性も秘めた2面性をもつ。だからこそ正しい使い方をしないとどうなってしまうのか? 依存しすぎることへの危険性がストーリーの中では展開していく。とてもわかりやすいストーリーなので若年層からその親世代まで広く楽しめる作品になっている。
スマートフォンとの付き合い方に悩む人におすすめしたい作品だ。
(文/杉本結)
『迷宮のしおり』
2026年1月1日(木)より公開中
監督:河森正治
声の出演:SUZUKA(新しい学校のリーダーズ)、原田泰造、伊東蒼、齋藤潤、速水奨、坂本真綾、杉田智和、寺西拓人
配給:ギャガ
2026/日本映画/115分
公式サイト:https://gaga.ne.jp/meikyu-shiori/
予告編:https://youtu.be/ATQwiFYf6Ew
©『迷宮のしおり』製作委員会

