深夜にうっかりみたくなるオカルト番組『悪魔と夜ふかし』

『悪魔と夜ふかし』 10月4日（金）よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国順次公開

オカルト番組ってこんなのウソでしょ？と思いながらもついうっかり最後までみてしまった経験はありませんか？
そんなはずないことが世界では起こっているのかもしれない。自分の知らないところで起こっているかもしれない、あんなことやこんなこと...好奇心がくすぐられついつい見てみたくなってしまうものです。
そんな人間の持つ好奇心を上手く利用した脚本がとても素晴らしい作品でした。

1977年、ハロウィンの夜。テレビ番組「ナイト・オウルズ」の司会者ジャック・デルロイは生放送でのオカルト・ライブショーで人気低迷を挽回しようとしていた。
霊聴、ポルターガイスト、悪魔祓い......怪しげな超常現象が次々とスタジオで披露され、視聴率は過去最高を記録。しかし番組がクライマックスを迎えたとき、思いもよらぬ惨劇が巻き起こる----。

観覧席に座って番組の収録を見ている観客達はこんなの嘘だと思いながらもどこか半信半疑で霊能力者の言葉を静まり返って聞いている。霊が見えたり、霊の声が聞こえたりするなんてことあるわけないと思いながらも心のどこかで『もしかしたら...!?』という思いを抱いている。番組が終盤に近づくにつれてインチキと思っていたことも本当だったのかもしれないと思わされてくる。

まるで自分が観覧席で一緒に収録を見学しているかのように手に汗を握りながら鑑賞しました。グロテスクなシーンも含めて１つの世界観が保たれていてとても楽しめる作品でした。

（文／杉本結）

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