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批判が集まる実写版『白雪姫』、もう一度鑑賞したいと思ったワケ

『白雪姫』 大ヒット公開中!

ディズニー初の長編映画で、世界初のカラー長編アニメーション『白雪姫』(1937年)。本作の実写版がいよいよ3月20日に日米同時公開を迎えました。そんな本作、国内だけでなく海外でもネット上で批判の声の嵐が巻き起こっていますが、私がもう一度鑑賞したいと思ったワケについて綴りたいと思います。

主人公は、歌の溢れる王国で両親から愛され育った白雪姫。ある日、外見の美しさに執着する邪悪な女王がやってきたことにより、王国は女王の支配下におかれてしまいます。女王は白雪姫の美しさに嫉妬し、命を狙いますが、そんな中で白雪姫は不思議な森に迷い込みます。

本作で白雪姫を演じたのはレイチェル・ゼグラー。「雪のように白い肌」である白雪姫をコロンビア系の彼女が演じると発表された時からキャスティングに非難殺到の声がありました。本作では、「雪のように白い肌」の設定が「猛吹雪を生き延びた赤子」というものに変更されています。また、7人の小人を実際の俳優を雇わずにCGIで表現したこと、そしてガル・ガドットの"オーバー"な演技、衣装のチープさなどに対する批判の声が見受けられました。しかし、レイチェルはスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化した『ウエスト・サイド・ストーリー』で3万人の中から主人公に大抜擢され高い評価を受けており、彼女の歌声は間違いなく人を惹きつけるもの。特に『白雪姫』劇中歌「夢に見る〜Waiting On A Wish」では力強い歌声を披露しており、涙してしまうほどの美しい楽曲でした。

原作のイメージとは違うものの、『ワイスピ』シリーズや『ワンダーウーマン』などアクション系で大活躍してきたガル・ガドットの歌声が消えるのはとても貴重で、オリジナル版にはなかった白雪姫の運命の人、ジョナサンの存在もなかなか興味深いものでした。白雪姫を演じたレイチェルの演技力と歌唱力はとても高いもので、歌声を楽しむためにもう一度大スクリーンで本作を見たいという思いになった人も少ないでしょう。

(文/トキエス)

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『白雪姫』
大ヒット公開中!
配給:ディズニー
公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/snowwhite-movie
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