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オバマ元大統領も大絶賛の一作『カード・カウンター』

『カード・カウンター』 ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほかにて絶賛公開中

監督・脚本ポール・シュレイダー×製作総指揮マーティン・スコセッシ『タクシードライバー』のコンビが再び手掛ける"復讐と贖罪"の傑作スリラーを紹介したい。

元上等兵のウィリアム・テルは特殊作戦兵士として自らがアブグレイブ捕虜収容所で犯した罪に苦しみ、刑 務所で服役した後、ギャンブラーとして出直そうとしている。しかし、彼は今も過去に犯した行為に心が苛まれて いる。孤立と絶望を断ち切り、愛と人とのつながりを手にした後でさえも。唯一の解決策は自らの過去に向き合うことだった...。

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主人公の性格や心情が仕草や表情はもちろんちょっとした会話から伝わってくるところにスコセッシを感じた。
例えば、なんの変哲もないモーテルへのチェックインのシーン。フロントの女性が「コーヒーはいかがですか?」と聞いた時にウィリアムは「いつのだ?」と聞き返し、「今朝いれました」という返事を聞くと、「やめておこう」というこのシーン。もしもなかったとしてもストーリーとしてはなんの問題もないように思う。だけど、その時の会話からウィリアム・テルがどんな人なのか見ている私たちは感じ取れるところにこの作品の素晴らしさがあると思った。
当たり前のことかもしれないけれど、一挙手一動にしっかりと力強い意味があるように感じるのがスコセッシの作風。

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ミステリアスな主人公を色気たっぷりに演じたオスカー・アイザックをぜひ大きなスクリーンで楽しんでもらいたい。

(文/杉本結)

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『カード・カウンター』
ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほかにて絶賛公開中

監督・脚本:ポール・シュレイダー
製作総指揮:マーティン・スコセッシ ほか
出演:オスカー・アイザック、ティファニー・ハディッシュ、タイ・シェリダン、ウィレム・デフォー ほか
配給:トランスフォーマー

原題:The Card Counter
2021/アメリカ・イギリス・中国・スウェーデン/英語/112分
公式サイト:https://transformer.co.jp/m/cardcounter/
予告編:https://youtu.be/eUztAy1iQi0
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