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日本のゲームが原作!『ソニック・ザ・ムービー』が全米で大盛りあがりのワケ

『ソニック・ザ・ムービー』 3月27日(金)公開!

 1991年にSEGAから発売されたゲーム「ソニック」シリーズ。様々なゲーム機向けにシリーズ展開され、日本のみならず世界中で愛され続けている青いハリネズミキャラ=ソニックが、いよいよ待望の実写映画化です。アメリカでは一足先の2月14日に公開を迎えた『ソニック・ザ・ムービー』。なんと全米興行収入が5700万ドル(約62.6億円)を突破するなど、大ヒットスタートを果たしました! 実は、この功績はゲームが原作の映画史上最高なんです(あの『名探偵ピカチュウ』を超えました)! 映画史に新たな1ページを刻んだ本作、なぜこんなにも大ヒットしているのでしょう?

 スーパーパワーを持つ音速の青いハリネズミ、ソニック。彼はひょんなことから地球へとやってきます。彼が降りたった地はモンタナ州のグリーンヒルズ。小さな街での生活にすぐに慣れたソニックでしたが、自分が孤独であることに気づきます。ある時、野球場で寂しさを振り払うために電流が発生するようなスーパー・スピードで駆け回ったソニック。その結果、地域一帯が停電してしまいます。それがキッカケで天才科学者ドクター・ロボトニック(ジム・キャリー)に追跡されるように。地球から逃げなきゃ...!と焦るソニックは街の保安官、トムと知り合い...。

 本作が全米で大ヒットしている理由はたくさんあると思いますが、そのなかから3つ挙げてみたいと思います。ひとつめは、ゲーム原作ファンのみならず、初見の人も楽しめるという点。初見の人にも親切な説明があり、なおかつゲームの人気キャラも登場するんです。2つ目は、悪役をあのジム・キャリーが演じているということ。彼の面白さはやっぱりピカイチ。ジムの振る舞いや話し方などで、泣けるほど笑えてしまいます。3つ目は制作陣が超豪華! 同じく"スピード"が肝の映画『ワイルド・スピード』シリーズを手掛けるニール・モリッツや、ゲーム版ソニックの大ファンであるジェフ・ファウラーなどが集結。原作ファンによる実写化となると、オーディエンス側としても期待が高まりますね! またジョークが大好きでノリノリなソニックが、どこか繊細な部分を見せてくれるのも素敵。大スクリーンで見れば、あなたもソニックの虜になることでしょう。私はゲームをもう一度やりたくなりました。

(文/トキエス)

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『ソニック・ザ・ムービー』
3月27日(金)公開!

監督:ジェフ・ファウラー
出演:ベン・シュワルツ、ジェームズ・マースデン、ジム・キャリー、ティカ・サンプター
配給:東和ピクチャーズ


原題:Sonic the Hedgehog
2020/アメリカ/100分
公式サイト:sonic-movie.jp
©2019 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

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