一から十まで何ひとつ理解できない『地球、最後の男』
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『地球最後の男』と言えばリチャード・マシスンの著名な小説で映画『アイ・アム・レジェンド』は同作の映画化された作品だ。本作はタイトルに切り点一つ入るだけで全く関係のない謎映画である。視聴を終えた時、もう見なくて済むと解放されたことが何よりうれしかった。内容に言及するため早送りながら何度も見返したものの、何度視聴しても意味が分からなかった。
ただ、配信サイト等に載っている下記のあらすじは面白そうな雰囲気を感じ取れた。だから視聴しようなんて愚行を犯してしまったのだ。
「地球との交信が突然断たれた後、宇宙飛行士リー・ミラーは、たった一人で宇宙船に残されたまま軌道円周上で旋回し続ける。時間が経ち、生命維持システムが消耗すると共に、単に生きていることを続けなければならない状況下で、リーは自分の正気を保つために孤独な戦いを強いられる。6年以上の極限の閉塞空間の中、突如現れた巨大な宇宙ステーションには、人類の英知を結集させた"秘密"が隠されていた・・・」(Amazonより引用)
嘘は書いていないのに騙されたという被害感情がなかなかすごいことになる。流石に主人公のリーと同じく正気を保つために視聴という孤独な戦いを強いられるのは想定していなかったが。おまけに冒頭は宇宙ではなく舞台が南北戦争で謎の物体を調査するリー大尉という人物の活動から始まる。宇宙......。
国際宇宙ステーション(ISS)にいるはずなのに重力ががっつり感じられる大道具や主人公はB級映画としてまだ目をつぶろう。張りぼてや酷いCGをモンスターとして見ることに慣れているから。どうしても許しがたかったのは地球との通信が途絶えてからのストーリーだ。何せ上映時間が84分なのに30分くらいは主人公の困惑を延々と見せつけられる。そこは象徴的なシーンを挿入すれば事足りるのではないか。そんな部分で主人公に共感したくないのだけども。
一向に物語が進まずイライラしていると、主人公はなぜか冒頭のリー大尉の手記を発見する、ISSで。
とりあえず話が切り替わったと思ったら今度は南北戦争の回想シーン。自分が狂っているのか制作陣の頭がどうにかしているのか判別がつかなくなったころ、突如巨大な宇宙船がISSに接近。ドッキングすると主人公は宇宙船へと入り巨大なコンピュータを目にする。その中には自分をはじめ全人類の情報が記録されていた。そのコンピュータを調べるうちに主人公は人類が宇宙人の補助によって進化したことを知る。最後に「LOVE」の文字が映し出されエンドロールへ。
時系列に沿って本作のシーンを描いているだけなのに、読み返しても何を書いているのか自分でも分からない。最後の「LOVE」の文字で終わった時には思わず視聴デバイスを床に叩きつけてしまいたい衝動を抑えるのに必死だった。
ただ、口コミサイトで本作の評判を眺めているとごくまれに絶賛している人もいるためチャンネルが合う人には面白いのかも知れない。なお、評価のほとんどは「意味が分からない」であったことを書き添えておく。
(文/畑中雄也)

