トラウマ注意! 図書館で禁止された児童書が映画化。『スケアリーストーリーズ 怖い本』
『スケアリーストーリーズ 怖い本』 2020年2月28日(金)公開
アカデミー賞受賞監督のギレルモ・デル・トロが製作を務める待望の新作は、最恐ホラー作品『スケアリーストーリーズ 怖い本』です。原作は1981年にアルヴィン・シュワルツが児童書で発表した同名の児童書。挿絵がとっても恐ろしいことで教師や親から苦情が殺到し、なんと図書館に置くことへの禁止を求める世論が高まり話題になった本です。
舞台はハロウィンの夜。仮装したステラは、仲間と一緒に幽霊屋敷に忍び込みます。ホラー好きのステラは、そこで怖い話が綴られた本を発見し、こっそり持ち帰ります。しかし、翌日から同級生が一人ずつ消えていく怪奇事件が発生! しかもステラは本の余白ページに血の文字が浮かび上がり、ひとりでに新たな物語が書かれていくところを目撃します。物語の主人公は消えた仲間たち。「次は自分かも......」と怯えながらも仲間を守るために本の謎に迫ります。
何が怖いって、その書かれた人物が "最も恐ろしい"と思っているものに襲われる物語が綴られていくこと。誰にだって、「忘れられない怖い話」があるとは思いますが、そんな一番トラウマになった物語で襲われるなんて、もう最恐でしかありません。
本作でギレルモが監督に大抜擢したのは『ジェーン・ドウの解剖』のアンドレ・ウーヴレダルですが、『ジェーン・ドウの解剖』に勝る不気味なカットが多いのも本作のポイント。さらに、原作にあった"問題"の挿絵を再現するべく、ギレルモはハリウッドの特殊メイク界で最高のスタッフを集結。極力CGは使わずに、挿絵の恐ろしい化け物を作り上げたそう。
ちなみに私が一番恐ろしいと感じたのは「大きな足指」。特殊メイクももちろん恐ろしいのですが、演じているのは知る人ぞ知るスペイン人俳優のハビエル・ボテット。彼は『MAMA』や『REC /レック』、最近では『イット』シリーズで怪物や幽霊、モンスターなどを演じてきた俳優さんです。怖すぎて息をするのを忘れてしまうシーンでした!
「大きな足指」のほかにも、どんな怪物がでてくるのかという好奇心も湧いてしまうから不思議。その好奇心とともに絶大なる恐怖が私たちに襲いかかります。思わず「だめ!逃げて!」と声を出しそうになるほど。トラウマ注意!......といいつつも、大きなスクリーンで体感してほしい一本です。
(文/トキエス)
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『スケアリーストーリーズ 怖い本』
2020年2月28日(金)公開
監督:アンドレ・ウーブレダル
ストーリー原案・製作:ギレルモ・デル・トロ
原作:アルビン・シュワルツ「スケアリーストーリーズ 怖い本」シリーズ
出演:ゾーイ・コレッティ、マイケル・ガーザ、ガブリエル・ラッシュ、オースティン・エイブラムズ、ディーン・ノリス、ギル・ベローズ、 ロレイン・トゥーサント
配給:クロックワークス
原題:Scary Stories to tell in the dark
2019/アメリカ/108分
公式サイト:https://scarystories.jp
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