もやもやレビュー

全編PC画面で進むホラーはやっぱりPCで観てほしい『アンフレンデッド:ダークウェブ』

アンフレンデッド:ダークウェブ (字幕版)
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 全編PC画面で進み、斬新な発想で話題になったホラー映画『アンフレンデッド』(2014)の続編が、昨年3月に公開された『アンフレンデッド:ダークウェブ』。前作『アンフレンデッド』、そして同じく全編PC画面の『search サーチ』(2018)を手がけたプロデューサーが引き続きプロデュースを担当。PCならではの恐怖をじわじわと与えてくれる本作は、映画館でなく、自分のPCで鑑賞して正解でした。

 中古のパソコンをゲットした青年マタイアス。PCを開きますが、前の所有者と思われる「ノラ」のアカウント履歴が残っており、彼はすべてのSNSのアカウントを自分のアカウントに置き換えて使い始めます。友人たちとスカイプでグループトークをしながら「ゲームナイト」を始めようとしたマタイアス。しかし、PCがすぐに落ちてしまうことから、データの容量がMAXだということに気づきます。くまなく調べたマタイアスは、そこに隠しフォルダを発見。その中には、監禁された女性の姿やおぞましい動画の数々が残されていたのでした。するとFacebookに「俺のPCを返せ」とメッセージが届き、さらには「PCを返さないとお前たちは死ぬ」と脅され......。

 「誰か一人でもスカイプを抜けたら、恋人のアマヤを殺す」と脅されたマタイアスは、解決方法を見つけ出そうと奮闘します。また、スカイプ仲間の中には、ITにかなり詳しい青年もいて、マタイアスの「パソコンがすぐに落ちる」「隠しフォルダの見つけ方は?」という疑問にすぐに回答。わたしのようなパソコン音痴の人が見ると「そんな使い方もあるのね!」と知識も増えていく作品。ちなみに前作との関連性はあまりなく、オカルト系というよりは、ハッキングの恐ろしさを描いた一本。そんな本作はやっぱりPCで観るのがおすすめ。なんだか自分のPCが勝手に動いて、いろんな事件に巻き込まれていってる雰囲気を味わえました。

 また、日本ではPCを中古店で買えばデータの初期化が必須になっていますが、フリマアプリや個人からPCを買うと、前の人のデータがちゃんと消されていないことも。 "前のアカウントが残っていたからこの、悲劇"に巻き込まれちゃったマタイアスを観ていると、なんだか他人事には思えませんでした。また、PCをうまく使いこなせていない人にとっては新しい発見がいくつもある一本です!

(文/トキエス)

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