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『ドクター・スリープ』が、いろんなホラー名作と連鎖してて楽しい

『ドクター・スリープ』 絶賛公開中!

 11月29日(金)に公開されたスティーブン・キング原作の『ドクター・スリープ』。ユアン・マクレガーが、あの40年前の名作『シャイニング』で生き残った少年を演じており、公開前から「期待が止まらない!」なんて人も少なくないのでは。私ももちろん公開日に観てきました! ホラー映画ファンにはたまらない、いろんな作品との連鎖が楽しめる良質な一本でした。

 40年前の雪山のホテルの惨劇から生き残ったダニー(ユアン・マクレガー)。彼の周りで児童ばかりが失踪する不可解な事件が多発します。そんな彼の前にある日、特別な力を持った少女、アブラが現れます。ダニーが子どものころから使える不思議な力「シャイニング」を使って通じ合う2人。しかしアブラがその能力を使ってある事件を目撃してしまったことから、不気味な集団に狙われるように。

 ダニーが大人になり、アルコール中毒から立ち直ろうとしている姿も同時に描かれている本作は、恐怖やトラウマや依存症から回復するちょこっと感動するストーリーでもあります。そんな本作の監督&脚本を務めたのは、ネットフリックスで配信されたキング原作の『ジェラルドのゲーム』(2017)でもメガホンを撮ったマイク・フラナガン。『ジェラルドのゲーム』を観た方なら「あれ?このエグいシーンどこかで...!?」と連想させるシーンあり。

 また、先日公開され大ヒットした『IT/イット THE END "それ"が見えたら、終わり。』でも、『シャイニング』のオマージュシーンが登場していたのをご存知ですか? ベバリーという女性がトイレに閉じ込められた時に、次々にベバリーのトラウマのキャラクターたちが顔を覗かせるのですが、その中の一人がなんと「Here's Johnny!」とセリフを放つんです。このセリフは『シャイニング』のベストシーン。アノ壊れたドアの隙間からジャック・ニコルソンが放ったセリフです。そんな壊れたドアも、本作に登場。ユアンが顔を覗かせ、ファンとしてめちゃくちゃ興奮してしまいました。

 ちなみに、本作鑑賞前日に「おさらい」として『シャイニング』を観たのですが、それはちょっとオススメできません。やっぱりあの双子の顔が脳に焼き付いたまま本作を観ていると、昔のキャラが登場するシーンにちょっと違和感を持ってしまうかも。ストーリーをちょこっとおさらいして観るのが最適な気がします。

(文/トキエス)

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『ドクター・スリープ』
絶賛公開中!

監督:マイク・フラナガン
出演:ユアン・マクレガー、レベッカ・ファーガソン、カイリー・カランほか
配給:ワーナー・ブラザース映画

原題:Doctor Sleep
2019/アメリカ/152分
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/doctor-sleep/
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