3人の熱き男の戦い!『空飛ぶタイヤ』
『空飛ぶタイヤ』 6月15日(金)より公開!
作家、池井戸潤といえば「半沢直樹」「下町ロケット」などドラマ化されればどれも高視聴率をたたき出している。
池井戸潤作品の魅力に共通するのは、どこにでもいるようなサラリーマンが大企業の闇と戦うストーリー展開の中で主人公だけではなく他のキャラクターもとても魅力的で、ただただ応援したくなる気持ちがわき上がる。
そして、累計170万部の大ベストセラー作品「空飛ぶタイヤ」が待望の実写映画化となった。意外にも池井戸潤作品初の映画化。
ある日起こったトレーラーの脱輪事故。整備不良を疑われる運送会社社長・赤松をTOKIOの長瀬智也が熱演する。
どうしても整備不良に納得のいかない赤松は独自に全国を駆け回り調査を開始する。突き止めた先にあった真実は大企業の「リコール隠し」だった。
赤松は自動車会社に何度も足を運びカスタマー戦略課・課長沢田(ディーン・フジオカ)にことの経緯を説明する。沢田も事件を調べるにつれて会社の内情を知ることになっていく。
そして自動車会社のグループ会社の銀行で働く井崎(高橋一生)も会社の経営方針に疑問を感じることから独自に調査を開始する。
全く立場の異なる3人の男性の一人一人が自分の正義を信じて企業をいう大きなものにそれぞれのやり方で立ち向かう。
3人が協力する展開はありそうだけど、本作はそれぞれが個々に戦うのが見所。井崎や沢田は赤松社長のような全面に感じる熱ではなく内に秘めた誰よりも熱い正義をクールに演じている。
これは事件なのか事故なのか? 被害者の家族を思い真相究明に奮闘する赤松社長と脱輪事故の被害にあった女性の家族。
事故の被害者家族の言葉は胸に突き刺さる。当たり前のことではあるが、大企業を支えているのは中小企業であることを再確認させられる作品だ。
(文/杉本結)
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『空飛ぶタイヤ』
6月15日(金)より公開!
監督:本木克英
原作:池井戸潤「空飛ぶタイヤ」
出演:長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子、岸部一徳 ほか
配給:松竹
2018/日本映画/120分
公式サイト:http://soratobu-movie.jp
©2018「空飛ぶタイヤ」製作委員会