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AV撮影現場の立役者は、実はメイクさん!? 現役AV監督がその撮影現場をコミカルに描いた『メイクルーム』

映画『メイクルーム』は、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開中です!

 「AVの撮影現場」と聞くと、男性であれば興味を持つ人は少なくないでしょう。いや、男なら絶対に興味を持つはず! そんなAVの撮影現場の様子を、現役のAV監督でもある森川圭監督がコミカルに描いたのが、本作である『メイクルーム』。今年2月に開かれた、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015 オフシアター・コンペティション部門」でグランプリに選ばれた注目の作品です。

 主人公は、あるトラブルからたった1人で5人ものAV女優のメイクをすることになったヘアメイクの都築恭子(森田亜紀)。ちょっと癖のある女優たちや段取りの悪いスタッフたちに次々と振り回されていくというストーリー。

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 主演の単体女優まさみ(伊東紅)は、彼氏にバレて揉めたことで大遅刻。そのうえ現場ではワガママ言い放題。かつて一世を風靡して引退したにも関わらず、企画単体女優として出戻ってきたMasako(栗林里莉)は、過去のことばかり話し始めて周りを困惑させます。ただでさえ押していた撮影は、中断に中断を重ね一向に前に進みません。こんな状況で無事に撮影は終わるのでしょうか。

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 混乱状態の撮影現場で注目すべきはやはり、女優たちのワガママっぷりを束ねて、現場を仕切る姿が印象的な主役のメイク担当・恭子ではないでしょうか。限られた時間の中でなんとか撮影を終わらせなければならないため、いわゆる"メイクさん"のイメージを超えた、幅広い役割を担っています。現場に到着した女優たちに次々と台本を手渡し、時には練習相手をしてあげたり、出番が回って来る女優を手際よくシャワー室へ誘導したり、機転を利かせてスタッフを呼んだりと、その手際の良さはまさに「影の立役者」。撮影現場の大変さが伝わってきます。

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左から、住吉真理子さん、森田亜紀さん、栗林里莉さん、大迫可菜実さん、森川圭監督

 また、本作の公開に合わせて、今月9日、都内で舞台挨拶が行われました。登壇したのは、森川圭監督、主演の森田亜紀さん、栗林里莉さん、住吉真理子さん、大迫可菜実さん。それと、ストーリー通り(?)、遅刻して登場してきた伊東紅さん。

 2日間しかなかったという撮影で、AV現場は今回が初めてという主演の森田さんは「(本当に)段取りもすべてメイクさんがやるんだ」と驚きを露わにしました。一方、現実でもセクシー女優としても活躍する栗林さんは、「(撮影の合間に)裏で寝てた」と暴露。同じくセクシー女優の伊東さんは、「AVの世界を少しでも知ってほしい」とアピールしました。

 恭子のような「縁の下の力持ち」的な人は、AVの現場だけではなく、どんな仕事においても大切な存在。そういった意味で、普段とは違う角度から(?)AVの世界を楽しむことができます。冒頭でも述べたように、コミカルに仕上がっている作品なので、女性にも見やすい内容になっています。興味がある人は劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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『メイクルーム』
ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開中!

監督:森川圭
出演:森田亜紀、栗林里莉、川上奈々美、伊東紅、住吉真理子ほか
配給:チャンスイン
2014/日本映画/84分

公式サイト:http://makeroom-movie.com
©2014映画「メイクルーム」製作委員会

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