嫌いな上司がいる人ほど爆笑しちゃうコメディ『モンスター上司』

　会社で働くうえで、嫌でも絡まなければならない存在、上司。素敵な上司に恵まれる人もいれば、厄介な上司に悩まされる人もいるだろう。
　「くそー！」と毎日歯を食いしばるなんて、ストレスを溜めるだけ。しかもなんだか悔しい思いに駆られてしまう。そんな時は、『モンスター上司』を観て頭の中で上司をけちょんけちょんにしてみよう。

　主人公はとんでもないハラスメントを受けているニック、カート、デイルの3人。ニックは理不尽なパワハラを受け、カートは慕っていた社長の馬鹿息子がいきなり上司になり、デイルは上司から毎日過激なセクハラを受けていた。
　だが、それぞれの諸事情により、会社を自分から辞めることのできない3人は、怪しげなバーで出会った元詐欺師からアドバイスを受け"上司排除計画"を考案する。
　それぞれの上司の家に張り込んだり、潜入したり、体を張って"上司排除計画"を実行するが、いろんな抜け目があり思わぬ方向に計画が進んでいってしまう。

　「上司のハラスメントに悩まされても、友達みんなで力を合わせれば、こんなにも仕返しができるのか」と、私たちにはないユニークなアイディアを与えてくれる。そのくらい、この3人は良い意味でバカである。上司の家に潜入しては、歯ブラシでおしりを磨いたり、現実世界でやってしまうと捕まっちゃうような仕返しを見事にやってくれるから、笑いが止まらない。

　そして、特に注目してほしいのは、デイルを演じたチャーリー・デイ。彼はアメリカ合衆国の俳優だが、コメディアンや脚本家としても活躍している。コメディアンが演じるキャラクター、デイルのひとつひとつのリアクションや表情はどこか笑いを誘ってくる。
　他にもコリン・ファレルやジェニファー・アニンストンなど豪華俳優陣がとんでもないブラックジョークを吐き出している。

　彼らのようなバカな仕返しを頭の中でやってみると、笑ってストレスが吹き飛んでしまうこと間違いなし。

（文／アヤカ・ブルクレ）