もう人間じゃない..."巨人感染者"が容赦なく襲ってくる『28年後...』

『28年後...』 6月20日(金)より全国公開中
イギリスで人が狂暴化するウイルスが蔓延し始めてから28年後の恐ろしい世界を舞台にした『28年後...』が6月20日に日米同時公開されました。『28日後...』『28週後...』に続くシリーズ3作目となる本作では、イギリス本土から分離されたホーリー・アイランドという島のコミュニティと、そこに取り残された感染者たちの姿が描かれています。
主人公は島の住民であるジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)。彼は12歳の息子・スパイクに"生き抜く術"を教えるため、感染者がうごめくイギリス本土へ向かいます。島と本土は、干潮時にだけ現れる道で繋がっており、行き来には時間的な制限がある上、本土にはどこに感染者が潜んでいるか分からないという危険と恐怖が待ち受けています。さらに、ウイルスは28年の間に変異し、感染者たちはより凶暴に、そして異常な進化を遂げていました。そして親子は、強靭な肉体をもつ恐ろしすぎる感染者の"巨人"ことアルファに"出会ってしまい......。
恐ろしすぎる巨大な感染者アルファのうちの一人を演じたのは、身長206センチの総合格闘家、チ・ルイス=パリー。マーベル映画『クレイヴン・ザ・ハンター』では主人公の最大の敵で巨大な怪物ライノを演じたことでも知られています。知能を持ち合わせ、人間の生首を振り回しながら猛スピードで襲いかかってくる"アルファ"は、これまでのシリーズにはなかった新たな恐怖を生み出しています。
さらに本作は、撮影技術の面でも注目を集めています。SNSでも話題となったのが、iPhone 15 Pro Maxを20台使用した撮影。バレットタイム(時間が止まったように見せる映像効果)を応用し、圧倒的な臨場感とスピード感を演出しています。加えて、最新ドローン、特別に改造されたセンサー、球面レンズなど多様な撮影機材を駆使し、観客の恐怖心を刺激。本作で撮影監督を務めたアンソニー・ドッド・マントルは長年ダニー・ボイルと映画制作に取り組んでおり、『スラムドッグ$ミリオネア』ではアカデミー賞撮影賞を受賞している人物。彼のテクニックによってスクリーンに映し出される"絶望的恐怖"は、とにかく圧巻でした。劇場で鑑賞してよかったと思えた一本。
(文/トキエス)
『28年後...』
6月20日(金)より全国公開中
監督:ダニー・ボイル
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、アルフィー・ウィリアムズ、ジョディ・カマー、レイフ・ファインズ ほか
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:https://www.28years-later.jp/
予告編:https://youtu.be/41hVZhsmoGE