日本に元ネタがあった『オクス駅お化け』
『オクス駅お化け』 10月6日(金)新宿ピカデリー他公開
世界中で驚異的レビューを獲得した伝説のホラーウェブ漫画を原作に、構想9年を経てJホラーの巨匠・高橋洋が脚本を手掛け、待望の実写映画化をした『オクス駅お化け』。
大都市ソウルに実在する地下鉄の《オクス駅》を舞台に、バズらせることが全ての駆出しの記者が、ある人身事故の真相を追ううちに、不気味な怪死が次々と起こり始める...。
本作に、井戸が登場するシーンがある。井戸の中に人がいる。そのシチュエーションで思い出すのはなんと言っても「貞子」。暗い井戸の底に誰かいる。それだけで怖い。不審死をとげる人々の共通点はなにか数字をつぶやいていること。
これが一体なにを意味するのか、真実を知ったときは背筋がゾクっとした。
そして、これ日本で起きたある事件が元ネタにあったことを知りフィクションではなかったことにまたゾワゾワと心が痛かった。
ただのお化け映画ではないところが本作の素晴らしいところだ。お化けもなんでお化けになったか、その理由が描かれているからこそやるせない気持ちになってしまう。一筋縄ではいかない展開に怖いもの見たさもあって楽しめる一作となっている。
(文/杉本結)
『オクス駅お化け』
10月6日(金)新宿ピカデリー他公開
監督:チョン・ヨンギ
脚本:高橋洋、イ・ソヨン、白石晃士(脚本協力)
出演:キム・ボラ、キム・ジェヒョン、シン・ソユル
配給:松⽵ODS事業室
2022/韓国/80分
公式サイト:https://obake-movie.com
予告編:https://youtu.be/Dea1Ur8VqBE?si=aEe0UD0Wg_RJjdjD
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