さまざまな武術が出てくるも最後は火力で勝利『アース・ホール JIU JITSU』
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著名な俳優が出ているし、そこまで酷い作品ではないのかと思い視聴したら口コミサイトの評判がまだ手ぬるいと思うレベルで酷かった。『魁!!男塾』でおなじみの民明書房以下のたわけた武術解説とギャラの問題なのか有名俳優の登場時間は短め。何より酷いのは「武術関係ないじゃん!」というオチだろうか。脚本の雑さと有名俳優が出演というギャップが視聴者を混乱させる。その困惑を面白いと受け入れられるかふざけるなと呆れるかで本作への評価は変わるかと思われる。
本作は宇宙人と格闘する以外の要素がないためあらすじらしいあらすじは存在しないが、配信サイト等に記載のあるあらすじをまとめると以下のようになる。
ある日、彗星とともに好戦的な宇宙人が来襲。地球は危機に見舞われるが謎の隠居者であるワイリー(ニコラス・ケイジ)が率いる空手や合気道などの達人9人。地球の存亡を賭けた戦いが始まる――という内容。
大体のB級映画でももっと内容を書き込んでいるものだが本当に9人が宇宙人と対決するだけの話なので書くべき要素がなかったのだろう。しかし上映時間は120分と冗談みたいな長尺である。流石にこれだけでは何の話か分からないため作中の要素をかいつまんでいこう。
記憶喪失である主人公はアメリカの諜報部に囚われていたが、突如男が現れ主人公を連れ去るのが冒頭。主人公と男は諜報部員たちの追跡をかわしながら怪しげな寺院にたどり着き、そこでワイリーらと合流する。ワイリーは主人公を襲った相手は6年ごとに地球に襲来しては寺院で鍛えている男たちと腕試しする宇宙人だと説明。柔術はその宇宙人が考案したものだとも解説する。
この時点で何を言っているのかさっぱり分からないのだが、特にそれ以上の解説はなし。そのまま宇宙人と寺院にいる9人の男たちとのバトルが始まる。
地球人が次々と宇宙人に倒される中、ワイリーは主人公が記憶を失った理由を宇宙人に恐れをなして逃走した際、頭を打ったせいだと教える。仲間が死んだりしている中でなぜそんなことを唐突に言い出すのか、そもそも人は頭を打って記憶を失うものなのかとさまざまな疑問がよぎるけども当たり前に説明はない。
ワイリー自身も6年前の腕試しで逃げたことを伝え宇宙人との戦いに挑むも無事死亡。そしてワイリーが主人公の父親であったことを知る。主人公は父の仇を打つべく宇宙人に立ち向かい、死闘の果てに皆が戦いで与えた傷口に手りゅう弾をねじ込み爆殺。宇宙人を倒したことで6年ごとの襲来もなくなりエンドロールへ。武術の腕ではなく爆弾で勝利はアリなのか?
ストーリーはまんま『プレデター』で清々しいまでにB級映画しぐさ。だがニコラス・ケイジをはじめ有名俳優が出演するくらいには金をかけているためCGや格闘シーンは見ごたえがあった。逆に言うと見どころがそれしかないのだが......。
(文/畑中雄也)

