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タイトルの意味を考えてみてほしい『1秒先の彼』

『1秒先の彼』 7月7日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

台湾アカデミー賞最多受賞作『1秒先の彼女』を原作として男女のキャラクター設定を反転&舞台を京都に移し、監督・山下敦弘と脚本・宮藤官九郎が初タッグを組んで新たに生まれ変わった『1秒先の彼』を紹介する。

本作、主人公が何をするにも人よりもワンテンポ早いところは台湾版も日本版も同じ。
違うのは性別。キャラクターを男女逆転にしたことで元々チャーミングな作品だったが、より一層キャラクターが個性的になっていたように感じた。

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日本版では、日本人には馴染みの深い京都を舞台にしたことで観やすさもあった。さらに流行りのロケ地巡りとしても観光とあわせて京都市内から天橋立、宇治と楽しめそうだと思った。

本作、もちろん台湾版をみていなくても存分に楽しめる。大切な1日が消えてしまったことから始まるストーリーは謎に満ちていてとても面白い。視点が変わるだけでこんなにも同じ時間が違ってみえるのかとびっくりしてしまうけれど、その種明かしまでの時間をストーリーの中に入り込んで一緒に楽しめるような作品となっていた。

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恋は盲目という言葉があるけれど、まさに主人公はそのタイプ。そんな主人公の、浮かれたり1人になったら少し心配になったり相手の一挙手一投足に一喜一憂する様子を、宮藤官九郎の脚本が面白く仕上げてきたなとニヤけながら観賞した。癖のある主人公を岡田将生がバッチリ演じきっていた。さらに、脇を支えるキャストもクセが強い! そのキャスティングが作品の良いスパイスになっていた。

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笑って泣いてほっこりした気持ちで鑑賞できる作品なので、1人でも、友達とでも、恋人やデートでもおすすめ出来る作品! ぜひ、劇場でお楽しみください。

(文/杉本結)

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『1秒先の彼』
7月7日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

監督:山下敦弘
脚本:宮藤官九郎
原作:『1秒先の彼女』(チェン・ユーシュン)
出演:岡田将生、清原果耶、荒川良々、福室莉音、片山友希、加藤雅也、羽野晶紀 ほか
製作幹事・配給:ビターズ・エンド

2023/日本映画/119分
公式サイト:https://bitters.co.jp/ichi-kare/#modal
予告編:https://youtu.be/4KUY8E-qKBo
©2023『1秒先の彼』製作委員会

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