予測不能なクライム・サスペンス『警官の血』
『警官の血』 10月28日(金)新宿バルト9ほか全国公開
「このミステリーがすごい!」2008年に第1位に輝いた累計発行部数60万部超えの佐々木譲による同名警察小説を、韓国映画界の実力派キャストで映画化! 殉職した警官の父の後を追う新人刑事と、裏社会に精通し違法捜査を繰り返すエース刑事が、事件の裏にある警察組織の闇に踏みこんでいく、予測不能なクライム・サスペンス。
鑑賞を始めて数分後、登場人物の名前にナ、チェ、チャ!!? 把握するのに少し時間がかかった。きっと、名前に戸惑うのは私だけではないはず...なんて思いながら鑑賞開始。
そして、韓国映画の暴力シーンはいつも凄まじい熱量でなんとも言えない空気感がひしひしと伝わってくる。いつの間にかぐいぐいと引き込まれて、まだまだ2人を観ていたいという気持ちとは裏腹にラストまであっという間に駆け抜ける感覚。(とはいえ、119分の作品)
正義ってなんだろうと途中から真剣に考えさせられていた。自分が考える正義が本当に正義なのか?
これって本当に悪いことなのか?
善と悪の見極めが難しくなってきて、グレーゾーンに足を踏み入れているのかもしれない。
善と悪ののコインが裏と表にくるくるまわっているような感覚になる傑作だった。
(文/杉本結)
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『警官の血』
10月28日(金)新宿バルト9ほか全国公開
監督:イ・ギュマン
原作:佐々木譲『警官の血』(新潮文庫刊)
出演:チョ・ジヌン、チェ・ウシク、パク・ヒスン、クォン・ユル、パク・ミョンフン
配給:クロックワークス
2022年/韓国/119分
公式サイト:https://klockworx-asia.com/policeman/
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