もやもやレビュー

リアルフードサバイバル『プラットフォーム』

『プラットフォーム』 1月29日(金)公開

忘れられない胸糞映画となった...。(これが最大の褒め言葉になるかと)
この映画の世界は私たちが普段過ごしている平坦な世界の中に存在する上級階級とその下にいる人達の生活をリアルな形で上から下の階層に分かれた「穴」のあいた建物として表現している。

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この建物の中で生活するには3つのルールが存在する。
まず最初は各階には2人の人がいる。1ヶ月が経過し、目が覚めると違う階層に移動している。
食事は穴から降りてくるプラットフォームがある間だけ。食事を隠し持っていると手放すか死ぬまでその階を暑くするか寒くされる。
外から入ってくる時になんでもひとつだけ持ち込んで良い。

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この「穴」の中で生活するには食事を食べなくてはいけない。
プラットフォームに豪華ブッフェのように用意された食事は、上の階にいれば食べられるのだが下にいけばいくほど残飯となっていき、どこかの階からは食べ物が無くなってしまう。全員が平等の量を食べれば1番下の階の人まで行き渡るはずの量だが、そんなにうまくはいかない。

設定がうますぎる。そのお陰でラストまであっという間にみられる。
グロくて目を覆いたくなるシーンも多いけれど、普遍的な風刺をうまく描いている。
1人がみんなの為に、みんなが1人の為にという言葉が身に染みる映画だった。

(文/杉本結)

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『プラットフォーム』
1月29日(金)公開

監督:ガルダー・ガステル=ウルティア
出演:イバン・マサゲ、アントニア・サン・フアン
配給:クロックワークス

原題:El Hoyo(英題:The Platform)
2019/スペイン/94分
公式サイト:http://klockworx-v.com/platform/
(c)BASQUE FILMS, MR MIYAGI FILMS, PLATAFORMA LA PELICULA AIE

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