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『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』の監督の最新作『囚われた国家』が奥深い!

『囚われた国家』 4月3日(金)よりイオンシネマほか全国公開

久しぶりにみたSF映画。
正体不明の地球外生命体が突然に地球を襲い世界各国の主要都市を制圧する。そこから、9年という歳月が流れ、アメリカ政府は完全に地球外生命体である統治者の言いなりと化し反対する者を警察は抑圧する部隊へとなっていた。そんな世の中で爆発テロを企てようとするレジスタンス集団が現われる。

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『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』の監督の最新作ということもあり、期待以上に脚本がしっかりとしていた。この映画はストーリーを説明するような台詞が一切なく、不思議な人間関係にも触れることなく疑問を持ちながらずっとラストまで鑑賞することとなる。
主人公と呼べる一人の人物を追うのではなく主要キャストそれぞれが主人公のような個性と存在感を放っていたのもこの作品の大きな特徴といえる。監督の力量×役者の能力の高さがあってはじめて織りなすことの出来る技なのだろう。大きな話題になっているいわゆる大作映画では無いけれど、近未来SFサスペンスというカテゴリーの中ではとても満足度の高い作品に仕上がっていることは間違いない。

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作品の中で人間は発信器をつけられている設定だが、そのような設定のひとつひとつがSFでありながら今後やってくる?すでにもうやってきているともいえる「監視社会」へ投げかけたいメッセージのようなものもあるのかもしれない。台詞が最小限で細かい説明がない分、受け手側の創造力をかきたてられた。そぎ落とされた表現の結果、奥深いみかたも出来る作品に仕上がっているのだろう。

(文/杉本結)

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『囚われた国家』
4月3日(金)よりイオンシネマほか全国公開

製作・監督・脚本:ルパート・ワイアット
出演:ジョン・グッドマン、アシュトン・サンダース、ジョナサン・メジャース、ヴェラ・ファーミガ
配給:キノフィルムズ

原題:Captive State
2019年/アメリカ/109分
公式HP:http://www.captive-state.jp
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