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名作漫画「タッチ」との共通点を発見!『ヒョンジェ~釜山港の兄弟~』

『ヒョンジェ~釜山港の兄弟~』 7月26日(金)よりシネマート新宿・シネマート心斎橋にてロードショー

二卵性双生児として生まれたテジュ(兄)とテソン(弟)は事故で両親を亡くし、施設で育つ。兄は優等生、弟は出来損ないの不良として少年時代を過ごす。施設の園長の娘、チャンミに心を寄せる2人。そんなある日3人の運命を大きく動かす事件が起こる。そして、20年後兄は警察官に弟は密輸組織の幹部となっていた。3人の運命は一体どこに向かうのか...。

双子の主人公の物語はどうしてこんなに心が揺り動かされるドラマが生まれるのだろうか?
双子といえば、不朽の名作漫画「タッチ」との共通点があることに気がついた。

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まず主人公に悲しい過去があるという点。家族に不幸があったというバックグラウンドがあることで、普段はそんな素振りを見せないけれどふとした瞬間に人間らしい弱さがみえると、そこにグッときてしまう。両者ともそんな心理を上手く利用した脚本となっている。

次に、双子が同じ女性を好きになってしまうという点である。兄弟が恋敵となると、片方が優秀でもう片方が悪ぶっていたり落ちこぼれのような扱いをうけていたとしても、根本的にもっている精神が一緒であることをヒロインとなる女性は見抜いている。
だから、どっちを選んだとしてもおかしくないので最後の最後まで、どっちと結ばれるのだろうかという恋愛要素の楽しみが残っている。

そして3つ目に、ヒロインのためになにかと闘うという点だ。「タッチ」では甲子園出場をかけて野球をする。この映画では密輸組織と闘うのだが、どちらも敵と戦いながらも本当に闘っているのは自分自身であるという共通点が見所となる。

最後に、映画のキャッチコピーにもなっている「行き着く先は天国か地獄かー」これがこの映画の全てを語っているともいえるほどしっくりとくる。
鑑賞後にこの言葉を思い出して欲しい。

(文/杉本結)

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『ヒョンジェ~釜山港の兄弟~』
7月26日(金)よりシネマート新宿・シネマート心斎橋にてロードショー

監督:パク・ヒジュン
出演:ソフン、チョ・ハンソン、ユン・ソイ ほか
配給:ブロードウェイ

原題:Brothers in Heaven
2017/韓国/114分
公式サイト:
(c)2018 CION Pictures All rights reserved.

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