もやもやレビュー

サーフィンの魅力たっぷり『ブレス あの波の向こうへ』

『ブレス あの波の向こうへ』 7月27日(土)より新宿シネマカリテほか 全国順次公開!

この作品、予想以上に奥行きの深い内容となっておりました!
さらっとサーフィンの話なんだな程度の感覚で鑑賞すると、中身の濃さに驚かされる。

監督がなんと俳優のサイモン・ベイカー。代表作でいうと『プラダを着た悪魔』で主人公を誘惑していた彼。大人の色気ムンムンな俳優さんというイメージだったが初監督作品で製作・脚本・主演も務めているということからこの作品にかける熱い思いが伝わってくる。

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2人の少年がサーフボードも持っていない状況からスタートし少しずつサーフィンに夢中になっていく。よくある映画の展開としては、2人が切磋琢磨して技を競い合い、良きライバルとなり大会へでるという感じだろうか?そんなキラキラしたものではまったくなく、もっと少年の現実を見せつけられるような展開が待っている。

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海のスポーツであるサーフィンに対する恐怖心の表現方法はとにかく素晴らしい。サーフィンだけではなくどんなことを始める時も最初の一歩はちょっぴり怖くて勇気が出ない。しかし、「逃げ出したい」...そんな気持ちは恥じることではなく、自然な感情であると勇気づけてくれる。そんな経験はきっと誰にだってあるはずだ。自然を相手にしたスポーツならなおさら、怖さを認めて知ることは大切なことであると考えさせられる。
暑い夏にスカッと見たい清々しい1本だ。

(文/杉本結)

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『ブレス あの波の向こうへ』
7月27日(土)より新宿シネマカリテほか 全国順次公開!

監督:サイモン・ベイカー
原作:「ブレス」ティム・ウィントン(佐和田敬司訳/現代企画室刊)
脚本:ジェラルド・リー、サイモン・ベイカー、ティム・ウィントン
出演:サイモン・ベイカー、エリザベス・デビッキ、サムソン・コールター、ベン・スペンス、リチャード・ロクスバーグ
配給:アンプラグド

原題:Breath
2017/オーストラリア/115分
公式サイト:http://breath-movie.com
© 2017 Screen Australia, Screenwest and Breath Productions Pty Ltd

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