荒唐無稽で羊頭狗肉な便乗作品、しかし爽快感はある『モンスターハントレス』

- 『モンスターハントレス(字幕版)』
- ブレンダン・ペトリッツォ,ジェレミー・M・インマン,アンソニー・ヤンセン,コニー・ジョー・セクリスト,マーク・ヴァレリアーノ,ジャリッド・マッセ,トム・サイズモア

- >> Amazon.co.jp
本作のタイトルをGoogleで検索したらアルバトロスにたどり着き映画『モンスターハンター』公開で話題必至!という文言が並んでいた。だから便乗映画として多少は『モンスターハンター』に絡めた作品なのかも知れないという一縷の望みで視聴したがそんな要素は全く見出せなかった。もっと言えばジャケットに写る女性は出てこないし、作中のほとんどはオッサンだ。ハントレスとは?と哲学的な気分になってしまう。なお原題を調べたら『MONSTER HUNTERS』とあり、便乗映画どころの騒ぎでなかったことも付け加えておくべきだろう。
主な登場人物が上記の通りオッサンばかりなのに、アルバトロスの作品紹介サイトには「カリフォルニアの砂漠地帯に、UFOが墜落。米軍の極秘ユニットADU《対異星人防衛部隊》の女性兵士フェアチャイルドたちは、現地に飛ぶ。彼女たちがそこで遭遇したのは、巨大な地球外モンスターだった」とある。別に女性がほぼ出ないなら強調するに及ばないのではないか?という気分に。ちなみにさらに続くあらすじではUFOが怪物のための刑務所船であり、それを追ってきた巨大UFOまで出現し、軍の上層部は核兵器による攻撃を決断するそうだ。
実際の内容は、山中に墜落した宇宙船から緑色の怪人が出現し近所に住む中年男性を殺害。男性は死の直前に友人でADU曹長のシェパードに通報して息絶える。
ここでADUとは何かのナレーションが入り、ロズウェル事件以降、宇宙人の攻撃から地球を守る部隊だと説明される。この間の背景がアサイラムの宇宙人をテーマにした作品が流れ続けるという、特殊なマニア以外は喜ばない演出。
通報を受けたシェパードは上司に報告後、部下2人を連れて現場に到着。しかし友人の遺体はなく不思議に思っているところを怪人に攻撃され部下を失ってしまう。
フェアチャイルドたちは宇宙人の武器を研究するボブを連れてシェパードの応援に向かい墜落した宇宙船の前で合流。別の怪人に襲われるがシェパードは反重力砲を腕に装着しビームで倒す。
シェパードたちが基地に戻るとそこに冒頭の怪人が出現。シェパード、ボブ、フェアチャイルドの3人以外全て殺害されたところに今度は巨大UFOが出現。巨大UFOは怪人もろとも地球を破壊するつもりであることが判明する。
シェパードの上司は核兵器の使用を決断し、シェパードたちは弱点である巨大UFOの下部の攻撃に成功するも怪人たちに襲われる。絶体絶命のところにシェパードの上司がUFOで乗り付け敵を殲滅しエンドロールへ。ちなみに上司のUFOはロズウェルのUFOらしい。全然形が違うけど。
荒唐無稽で羊頭狗肉な便乗作品で、何が面白いのか視聴した当人にすら説明できないものの視聴後は妙な満足感がある。酷いでたらめも振り切ると爽快感があるということだろうか。我ながらよく分からない。
(文/畑中雄也)

