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杉山すぴ豊の、アメキャラ映画パラダイス

スパイダーマンがフィルム・ノワールの世界にいたら? 新実写ドラマ・シリーズ『スパイダー・ノワール』

『スパイダー・ノワール』 5月27日(水) よりPrime Videoにて独占配信中

今年は新しいスパイダーマン映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・ディ』が7月31日(金)日米同時公開でスパイダーマンが盛り上がりそうです。しかしもう一人、新たなスパイダーマンが皆さんの前にやってきます。それが5月27日(水) Amazon Prime Videoで配信される『スパイダー・ノワール』です。

これは映画ではなく配信ドラマ・シリーズ。
今までのスパイダーマン映画や一連のマーベル映画=マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは別の世界(別バース)の、1930年代のNYを舞台に、蜘蛛の力を持ったハードボイルドな私立探偵が活躍する犯罪アクション。
2009年に刊行されたコミック「スパイダーマン・ノワール」がベース。このノワールとは1940-50年代のハリウッドで作られたフィルム・ノワールというジャンルに由来します。モノクロの犯罪映画、ハード・ボイルド映画、ギャング映画等の総称です。

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マーベルは自分たちのキャラがもしこういうフィルム・ノワールの世界にいたら、という発想でコミックのミニ・シリーズを展開。そこで生まれたのがこの『スパイダーマン・ノワール』だったわけです。
従ってカラーではなく白黒コミックの形で発表されます。

そして2018年のアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』の中にこのノワール版のスパイダーマンが登場。その時声を担当していたのがニコラス・ケイジです。
今回の『スパイダー・ノワール』はこのアニメで再び注目されるようになった"ノワールなスパイダーマン"に着想を得て、ニコラス・ケイジ出演で新たに実写ドラマ化しようという試みです。

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この放送に先立ち、日本時間の5月15日(金)海外のメディアを招いて、製作陣・出演者とのオンライン・インタビューが実施されました。僕も参加したのですが世界中から多くのエンタメ・メディアが参加。本作への期待の高さがうかがえます。

僕がインタビューできたのは以下のキャストでした。
短いインタビュー時間でしたが、皆さんノリノリで答えてくれました。
・ロビー・ロバートソン役のラモーン・モリス(ニコラス・ケイジ演じる主人公ベン・ライリー/スパイダー・ノワールに協力するフリーランスジャーナリスト)
・ジャネット・ルイス役のカレン・ロドリゲス(主人公の探偵事務所の秘書)
・キャット・ハーディ役リー・ジュン・リー(裏社会の陰謀と繋がりを持つナイトクラブ歌手。スパイダーマンのコミックに登場するブラック・キャットというキャラがベース)
・ロニー・リンカーン 役アブラハム・ポポーラ(怪力の持ち主。スパイダーマンのコミックに登場するトゥームストーンというヴィランがベース)
・フリント・マルコ役ジャック・ヒューストン(自分の体が砂状になる怪人。スパイダーマンのコミックに登場するサンドマンというヴィランがベース)

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まず主人公を助けるラモーン・モリス、カレン・ロドリゲスのお2人ですが、コミックに登場する該当キャラを参考にしたというよりもむしろ
「1930年代の人々を意識しました。第一次世界大戦が終わり、世界恐慌で、禁酒法の時代に生きていたらどういう生き方をするか深く考えてみました。あと衣装をきて、その小道具をつけると役になりきれるんですよ」(ラモーン・モリス)
「わたしの役はニコラス・ケイジ演じる探偵の秘書です。ですから彼女がなぜ彼のためにこんなに一生懸命頑張るのか?つくすのか?2人の絆とか関係について深く考えました。『マルタの鷹』(※)のエフィー・ペリンも参考にしましたよ(カレン・ロドリゲス)
※『マルタの鷹』:有名なハードボイルド小説・映画の登場人物で、探偵である主人公の秘書)

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コミックではヴィランとして登場するサンドマン、トゥームストーンやブラック・キャットをベースにしたキャラを演じる3人は、自分たちが演じるキャラは単なるヴィランではないと強調。
「私たちが演じるキャラは真の悪人ではなく普通の人です。しかし困難や理不尽な状況が"普通"であることを許しません。だからヴィラン的な存在になります。そこがポイントです」(リー・ジュン・リー)
「とにかく脚本が素晴らしかったので、その通り演じました。怪人ではなく深みがあり人間らしさがある人物として描かれていました」(ジャック・ヒューストン)
「これはみんなが知っている青年ヒーローが活躍するお話ではないです。主人公が大人であり、大人のかけあいのドラマです。従ってヴィランたちにも人生のバックグラウンドがあります。そこが深いのです」(アブラハム・ポポーラ)

最後にニコラス・ケイジの印象を聞いたところ、皆絶賛。
「本当に素晴らしい人。カメラがまわっていないところでもジェントルだし、そして知識豊かで勉強家の方です」「彼をみていると自分が役者としてまだまだだなと思います。役者としてのレベルが違う。すごく刺激を与えてくれます」
ニコラス・ケイジとの共演は他のキャストにとって一番の宝物だったようです。

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さて『スパイダー・ノワール』ですがキャストが言うように、いわゆるスーパーヒーロー物というよりムードのある探偵ものとしても面白い。1930年代という世界観も素晴らしい。
ニコラス・ケイジと個性豊かなキャラたちとのかけあいも面白い。しかし"スパイダーマンらしさ"も健在。レトロな街をスパイダー・ノワールがスィングしていくシーンの爽快感はこのヒーローならでは、です。

昨年の大阪コミコンでニコラス・ケイジにインタビューする機会があったのですが「とにかく『スパイダー・ノワール』は最高だよ」と。まさにその言葉どおりの仕上がりです!

(文/杉山すぴ豊)

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『スパイダー・ノワール』
5月27日(水) よりPrime Videoにて独占配信中
作品ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B0GHR9BR1N
© Aaron Epstein
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杉山すぴ豊

アメキャラ系ライターの肩書きで、アメコミ・ヒーロー映画やSF、モンスター映画についての伝道活動を、雑誌、TV、WEB等で展開。 映画「アメイジング・スパイダーマン」「アベンジャーズ」の劇場パンフレットにも寄稿しています。映画「サラリーマンNEO劇場版(笑)」にCMクリエーター役でなぜか出演。 AOL等でもコラム展開中。
また人気と評判の(笑)ブログはこちら http://supi.wablog.com/

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