もやもやレビュー

濃厚な友情をやりすぎ感満載に描いたインド映画 『SALAAR』

SALAAR/サラール
『SALAAR/サラール』
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『バーフバリ』でお馴染み、インド映画ファンでなくとも顔を知っている人も多いだろうインドの大スター、プラバースの主演で謎の都市国家の王座を奪い合う権力バトルを描くヒーロー映画。それだけでぐらりと心が動くのではないだろうか。

舞台は謎の都市・カンサール。デーヴァ(プラバース)には幼い頃からの親友ヴァラダ(プリトヴィラージ・スクマーラン)がいるが、ある出来事をきっかけに2人は離ればなれになる。別れ際の降りしきる雨の中、親友ヴァラダに「何かあれば俺の名を呼べ、必ず駆けつける」と熱い約束を交わすデーヴァ。

月日は流れ、骨肉の争いが繰り広げられていたカンサール。王子となったヴァラダから助けを求められたデーヴァは約束を守るため25年ぶりにカンサールへと戻ってくる!

もちろん今回もプラバースは大暴れで、たった1人で大勢の敵と戦うシーンは圧巻なのだが、3時間も観ているのにも関わらず、人物相関がわからなくなるなど脳内パニック。やや脚本をつめこみすぎか。パート2が公開されることには記憶がさらに薄まるはずなので、おさらいが必要(しかしまた3時間...)。

イメージとしてはこの作品全体でようやく映画のプロローグが終わり、次作で大きく動くという感じ。そのあたり、おおらかな気持ちでいなければならない。そしてインド映画といえばのダンスシーンなし。あれが苦手な人にとっては観やすいのかもしれないし、話にしっかり向き合えるような気もする。

(文/峰典子)

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