今を全力で生きる『春に散る』

『春に散る』 8月25日(金)全国公開

本作『春に散る』は、沢木耕太郎が朝日新聞に連載した作品。
主人公は、不平等な判定により負けた元ボクサー広岡（佐藤浩一）。引退後に広岡はアメリカで仕事を成功させ久しぶりに帰国した居酒屋でひょんなことからボクサーの黒木（横浜流星）と出会う。絡まれたと誤解して黒木をのしたことをきっかけに、黒木は広岡にボクシングを教えて欲しいと懇願する。2人は共同生活をはじめ、世界チャンピオンを夢みて命懸けの戦いへと身を投じていく。

ここ最近の横浜流星は見るたびに違う人に見えるくらい１つ１つの作品での役作りが素晴らしい。
劇中のボクシングシーンは演技とは思えないほどの迫力と気迫がスクリーン越しにも伝わってくる。みている時に『いけー！打て！打て！』と叫んで応援したくなるほど作品の世界に入り込んでみていた。
もはや、俳優の演技の域を越えているほど臨場感のあるボクシングシーンは大興奮間違いない。それもそのはず、横浜流星はこの撮影をきっかけにプロボクサーのライセンスを取得している。元々、極真空手で世界チャンピオンになったほどの身体能力があるとはいえ、簡単なことではないはずだ。