ディズニー映画『ズートピア』に、ジブリへのオマージュが...？

　2016年に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ制作の『ズートピア』。全世界で10億ドル以上を稼ぎ出し、2013年の『アナと雪の女王』以来の大ヒットとなったことで当時話題となりました。さらには、ディズニーの中でアカデミー賞3度目の長編アニメ受賞をもたらした作品でもあります。これだけヒットしていると、多くの人が鑑賞済みかも知れませんが、ディズニー映画には、多くのサプライズや隠しネタがあるのをご存知ですか？ もちろん『ズートピア』にもたくさんありました。

　本作の舞台は、肉食動物と草食動物が共存する活気ある大都市、ズートピア。田舎で育ったウサギの新米警官ジュディは、昔からこの街に憧れを抱いていました。ズートピアに配属されたジュディは、そこで詐欺師のキツネのニックと出会います。さらに、行方不明の事件を担当することとなり、ニックとともにその事件を追うことに。

　『ズートピア』のなかで最も特徴的なのは、ジュディの田舎からズートピアに向かうまでの多種多様な街並み。あらゆる大きさの生き物が住めるように設計されたズートピアは、ダウンタウンはまるでニューヨークのようで、そのほかのエリアは、密林があるところや雪国のようなところも。事件の真相を追っていくジュディとニックがたくさんの場所を訪れることで、多くの世界を覗き見することができるのです。

　ちなみに、ネットで話題となっていたのは、ジュディがズートピアへと出発する時のバニーバローズの駅。ディズニーのジョン・ラセターと宮崎駿に親交があることから、「ジブリへのオマージュとして駅がトトロになっている」と話題となりました。この情報は正確かどうかわかりませんが、あの大きな目や大きな歯は、トトロを彷彿させます。他にも、雪が降るエリアでは、『アナと雪の女王』のアナとエルサのコスチュームを着た子象が母親と一緒に歩いている姿も。このようにディティールに注意してみれば2度目の鑑賞がきっともっと楽しくなることでしょう。

（文／トキエス）