"完璧"な生活のなかの違和感『ドント・ウォーリー・ダーリン』
- 『ドント・ウォーリー・ダーリン(字幕版)』
- フローレンス・ピュー,ハリー・スタイルズ,オリビア・ワイルド,ジェンマ・チャン,キキ・レイン,ニック・クロール,クリス・パイン,ケイティ・シルバーマン,キャリー・バン・ダイク,シェーン・バン・ダイク,オリビア・ワイルド
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ワン・ダイレクションで大活躍後、ソロ歌手としても、俳優としても人気を博すハリー・スタイルズ。そんな彼と、『ミッドサマー』のフローレンス・ピューが夫婦役を演じた『ドント・ウォーリー・ダーリン』を今回はご紹介。誰もが羨むような、美男美女の愛し合う夫婦。そんな2人が送る"奇しくも完璧"な生活のなかで、妻は徐々に生活に"違和感"を覚えるようになり......。衝撃的な展開は必見です。
舞台は1950年代の砂漠に囲まれた"完璧な街"ビクトリー。アリス(フローレンス・ピュー)は、ジャック(ハリー・スタイルズ)を仕事へと送り出し、家事をしながら幸せな生活を送っていました。しかし、アリスは次第に幻覚を見るように。さらに理想が詰まったこの街や生活に不信感も募っていきます。しかし、それをジャックに打ち明けるものの相手にしてもらえず......。
本作といえば、公開前に監督を務めたオリヴィア・ワイルドとハリー・スタイルズの交際や、それにまつわるさまざまなウワサ、オリヴィアとフローレンス・ピューの不仲説など、違った角度から注目を浴びた作品でもあります。しかしオリヴィアは、もともとアリス役を自分で務めようと思っていたところ『ミッドサマー』を見てフローレンス・ピューにその役をお願いしたと明かしており、オリヴィアはフローレンスを大絶賛。この作品を取り巻く不仲説などは一旦置いておいて、確かにアリス役のフローレンス・ピューの体当たり演技には魅了されました。物語は意外な方向に展開していき、終盤にはあっと驚くサプライズが待ち受けています。しかし、海外のレビューを見てみると、「物語の設定が魅力的だったからこそ、盛り上がりに欠けるエンディングだ」という声も。筆者は大好きな終わり方でしたが、好き嫌いが分かれる一本であることは確かです。
(文/トキエス)