ドラマの空気感そのままに笑いのテンポはアップ!? 『極主夫道 ザ・シネマ』
『極主夫道 ザ・シネマ』 6月3日(金)より全国公開
アドリブだろうなとみていてもわかるのがこの映画の面白いところで、現場の良い雰囲気がスクリーン越しにも伝わってくる。そして、映画になったことで撮影方法がドラマよりも凝った作りになっていて観客を楽しませてくれる。
2020年に高視聴率を記録したドラマ「極主夫道」。
累計400万部突破の同名コミックを原作に、日本中を爆笑させた大人気ドラマが映画化!数々の伝説を残した最凶の極道"不死身の龍(玉木宏)"が、足を洗い選んだ道はなんと専業主夫。極道時代の外見や言動が抜けておらず、強面にグラサン、スーツの上に柴犬のキャラクターがプリントされたエプロンを身につけ、高すぎる主夫力で料理、洗濯、掃除など家事全般に命を賭け、時にはご近所のトラブルに奮闘。
「カチコミに行くぞ」と強面な風貌で向かう先はスーパーの特売戦争だったりと言葉は物騒なのにやっていることは主夫業をそつなくこなしているから面白い。
主演の玉木宏はこういったコメディで楽しませるのがうまい。以前にも『のだめカンタービレ』というコメディ漫画の実写化で千秋先輩というキャラクターを熱演している。漫画から飛び出してきたかのようにキャラクターを生々と演じる技術をもっている。かっこよくて肉体美も披露できて、さらに面白いからクールまでこなしてしまうなんて本当に素晴らしい俳優さんだ。
本作、最初から最後まで笑える。なにも考えずにみられる。最近ここまで手放しに笑える映画がなかったのでこんな映画を待っていた。エンドロールのNGシーンまで最後の最後まで笑わせてくれる。全てのキャラクターが愛おしい作品となっている。
(文/杉本結)
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『極主夫道 ザ・シネマ』
6月3日(金)より全国公開
監督:瑠東東一郎
原作:おおのこうすけ「極主夫道」(新潮社バンチコミックス刊)
出演:玉木宏、川口春奈、志尊淳、松本まりか、吉田鋼太郎
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2022/日本映画/118分
https://www.gokushufudo-movie.jp
(C)2022「極主夫道 ザ・シネマ」製作委員会