実在するゲイ水球チームの魅力が全開『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』
『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』 7月9日(金)全国公開
6月はLGBTQ+の権利向上を伝えていく"プライド月間"として知られており、街ではレインボーカラーの旗や商品などをちらほら見かけるようになりましたね。日本でも認知されつつあるプライド月間。その翌月7月9日(金)に公開を控えるフランスの感動作『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』は、コミュニティへの理解をさらに深めたい方におすすめ。
主人公は、元オリンピック銀メダリストのマチアス。彼は同性愛者への差別発言により、世界大会出場への道が絶たれてしまいます。そんな彼に、委員会は弱小のゲイ水球チーム「シャイニー・シュリンプス」を指導するよう課題を与えます。水泳選手生命を絶たれたくない一心でチーム育成を決意しますが、水球チームに所属するメンバーはお調子者ばかり。
コーチに就任したてのマチアスは、「チームが負けてもいい」というかなり無責任な態度をとっていました。しかし、マチアスをコーチに招き入れたジャンが、メンバーに内緒で闘病していることを偶然知ってしまうのです。ジャンの「みんなで水球したい」という情熱を聞いたマチアスは、本気で彼らに向き合うようになります。
本作で長編映画監督デビューを飾ったセドリック・ル・ギャロ。実は彼、実在するシャイニー・シュリンプスのメンバーなのです。本作で描かれているLGBTQに対する冷ややかな目や、仲間との絆がとてつもなくリアルに思えて心に刺さるのは、ル・ギャロ監督が実際に体験したものがそのまま投影されているからなのかも。笑えて、感動して、そして日本ではまだまだ理解が浅いコミュニティに関して改めて考えることのできる一本。元気いっぱいのシャイニー・シュリンプスにぜひ刺激されてください。
(文/トキエス)
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『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』
7月9日(金)全国公開
監督・脚本:セドリック・ル・ギャロ、マキシム・ゴヴァール
出演:ニコラ・ゴブ、アルバン・ルノワール、ミカエル・アビブル、デイヴィット・バイオット、ロマン・ランクリー、ローランド・メノウ、ジェフリー・クエット、ロマン・ブロー、フェリックス・マルティネス
配給:ポニーキャニオン、フラッグ
2019/フランス/103分
公式サイト:http://shinyshrimps.jp
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