もやもやレビュー

時間と心の余裕をもって行動を『アオラレ』

『アオラレ』 5月28日(金)公開

日本でも、ここ数年であおり運転の被害についてのニュースが取り上げられるようになってきた。
必要以上に運転中の車に対して接近したり急ブレーキや横から寄せるなど運転を妨害し、事故になりかねない行為をするあおり運転。原因はほんの些細なトラブルが多い。

本作でも、信号が変わっても動かない前の車にクラクションを鳴らしたことが悪夢の始まりとなった。どんな相手が乗っているかわからない状態でクラクションを鳴らすという行為がまさかここまで大変なことになるとは。

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失うものがなにもない状態の男の暴走はとまるところを知らない。
本当にこんなことがあったら怖すぎる。この映画をみてから筆者の頭の片隅に本作でおこった出来事が毎日運転するたびに思い出される。もう、トラウマ級に心の片隅に居座っている。

運転中は時間の余裕をもって行動しなくてはいけない。とはいえ、急いでいるシーンもあるだろう。そんな時にいつも「車は歩くよりずっと早いんだから焦ってはいけない」この言葉を思い出すようにしている。時間の余裕は心の余裕にもつながるので大切である。

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ラッセル・クロウの怪演は心の余裕を失わせるし正しい判断さえも失わせる。その演技がうますぎて怖かった。
現代、たくさんの我慢を強いられる時代にピリピリした精神状態の人も多いだろう。だからこそ、自分の隣にいる人がなにが引き金で怒り出すかわからないということに背筋が正された。車の運転だけではなく日常生活にもつながる教えがあった。

(文/杉本結)

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『アオラレ』
5月28日(金)公開

監督:監督:デリック・ボルテ
出演:ラッセル・クロウ、カレン・ピストリアス、ガブリエル・ベイトマン
配給:KADOKAWA

原題:Unhinged
2020/アメリカ/90分
公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/aorare/
(c) 2020 Unhinged Film Holdings LLC. All Rights Reserved.

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