もやもやレビュー

"究極のミニマリズム"を通じて見つけた、お金で買えない幸せとは『100日間のシンプルライフ』

『100日間のシンプルライフ』 12月4日(金)ロードショー!

 日本でもここ数年かなり流行っている最低限のモノしか持たないミニマリスト。いらないものを徹底的に捨ててシンプルな生活を好む人が増えてきました。また、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって、おうち時間を利用して、家を大々的に整理したいと考える人も少なくないのでは。しかし「捨てるのはなんだかもったいない」「やっぱりモノに依存してしまう」「ストレス発散で、つい買い物してしまう」と、整理整頓には何かと不安がつきもの。そんな方におすすめしたいのが、12月4日(金)公開のドイツ映画『100日間のシンプルライフ』です。

 主人公は、アプリ開発事業を営むパウルとトニーの幼なじみふたり。パウルは自身が開発した人工知能搭載アプリ「NANA」に夢中で、彼女に勧められた商品を買いまくる日々。一方でトニーはコンプレックスの塊で常に完璧を求めていました。ある日、あることをきっかけに喧嘩したふたりは、酔った勢いで大金を賭けある勝負に挑むことに。それは、家にある全てのものを倉庫に預けて、所持品ゼロの状態から1日1つずつ必要なものを取り出し100日間生活するというものでした。

『100日間のシンプルライフ』サブ㈰100DINGE-9948fin.jpg

 モノで溢れる生活から一変、丸裸の状態で"究極のミニマリズム"とも言える生活をスタートさせたふたり。初日、負けず嫌いのパウルとトニーは勝負に勝つために意気込んでいたものの、モノがない生活にかなり苦労してしまいます。そして、この生活を通して、いかにモノに依存していたかに気づき出します。"究極のミニマリズム"を通して悩んだり葛藤したり。そんな2人の姿から、モノのありがたみがすごく伝わってくる一本。また、「私も無駄に買い物していたな」と自分のライフスタイルも見直したくなります。勝負の後、パウルとトニーが手に入れた"お金じゃ買えない幸せ"にも注目。感動的なラストは、私たちの人生に輝きを与えてくれます。
究極のミニマリズムの先にふたりが手に入れたものとは?ぜひスクリーンでチェックしてみてください。 『100日間のシンプルライフ』は12月4日(金)ロードショー!

(文/トキエス)

***

『100日間のシンプルライフ』サブ㈫100Dinge-3016fin.jpg

『100日間のシンプルライフ』
12月4日(金)ロードショー!

監督・脚本:フロリアン・ダーヴィト・フィッツ
出演:フロリアン・ダーヴィト・フィッツ、マティアス・シュヴァイクホファー、 ミリアム・シュタイン
配給:トランスフォーマー、フラッグ

原題:100 DINGE(英題:100 THINGS)
2018/ドイツ/111 分
公式サイト:https://100simplelife.jp/
© 2018 Pantaleon Films GmbH / Erfttal Film & Fernsehproduktion GmbH & Co. KG / WS Filmproduktion / Warner Bros. Entertainment GmbH

« 前の記事「もやもやレビュー」記事一覧次の記事 »

BOOKSTAND

BOOK STANDプレミアム