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タロン・エガートンの歌唱力がものすごい『ロケットマン』

『ロケットマン』 8月23日(金)より全国公開!

数々のヒットを生み出した伝説的ミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描いた映画『ロケットマン』が、8月23日(金)にいよいよ公開。第72回カンヌ国際映画祭にて4分間のスタンディングオベーションと大絶賛を受けた本作。エルトン・ジョンを演じたのは『キングスマン』で人気を博したタロン・エガートン。なんと全編、自らの歌声で歌い上げているのです。さらには『ボヘミアン・ラプソディ』で最終監督を務めたデクスター・フレッチャーが監督を務め、エルトン・ジョン本人が製作総指揮を務めるという、まさに最強としか説明しようのない伝記映画が完成。

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イギリス郊外ピナ―で、厳格な父親と子どもに無関心な母親のもとで育った少年レジナルド・ドワイト。孤独を感じていた彼が唯一持っていたのは、ずば抜けた音楽センスでした。その天才的なセンスを見出されたレジナルドは国立音楽院に入学。その後、ますます音楽に没頭した彼は、古い名前を捨て "エルトン・ジョン"として生きることを決意します。

タロンの歌唱力をアニメーション映画『SING/シング』で知った人も少なくないはず。本作でタロンは『SING/シング』の何倍ものボリュームで歌声を披露。また本作は、生死を彷徨うようなドラマもあり、ロックを聞かせる歌やダンスもあり、しっとりとしたバラードもあり......で、なかなか役作り大変だったのでは...とも思える盛りだくさんな内容なんです。でもタロンの才能の前にそんな心配は無用でした。全てが完璧! タロンの音楽センスもまた、エルトンと同じようにずば抜けているのです。

『ボヘミアン・ラプソディ』のような音楽伝記にプラスして、ちょっぴりファンタジーっぽさも感じられるのも見どころ。これこそザ・エンターテイメント映画! IMAXで観てほしい一本です。

(文/トキエス)

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『ロケットマン』
8月23日(金)より全国公開!

監督:デクスター・フレッチャー
脚本:リー・ホール
出演:タロン・エガ-トン、ジェイミー・ベル、ブライス・ダラス・ハワード、リチャード・マッデン ほか
配給:東和ピクチャーズ

原題:ROCKETMAN
2019/イギリス・アメリカ合作/121分
公式サイト:https://rocketman.jp/
©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

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