【速報】「本屋大賞2021」は、町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』に決定!

52ヘルツのクジラたち (単行本)
『52ヘルツのクジラたち (単行本)』
町田 そのこ
中央公論新社
1,760円(税込)
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本日4月14日、全国の書店員が選ぶ「2021本屋大賞」が発表され、作家・町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』(中央公論新社)が大賞に輝きました。

本作は、自分の人生を家族に搾取されてきた女性の貴瑚(きこ)と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年が登場するストーリー。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、物語が進んでいきます。タイトルである「52ヘルツのクジラたち」は、ほかのクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く実在するクジラが由来です。

受賞した町田さんは、1980年生まれ、福岡県出身の小説家。2016年に『カメルーンの青い魚』で「第15回女による女のためのR-18文学賞」の大賞を受賞。『カメルーンの青い魚』を収録した、2017年出版の短編集『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビューしました。そのほか、『ぎょらん』や『コンビニ兄弟-テンダネス門司港こがね村店-』(ともに新潮社)、『うつくしが丘の不幸の家』(東京創元社)などがあります。

受賞式で町田さんは「2020年、新型コロナウイルスで混乱している状況のなか、私自身とても不安な思いでこの本を刊行しました。私だけの力ではなく、応援し、投票してくださった書店員の皆さまや、読んでくださった読者の皆さまのおかげで受賞した賞だと思っています。この賞に恥じないようにこれからも頑張っていきたいです」と、ときおり涙ぐみながらコメントしました。

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本屋大賞は、出版業界活性化のため、全国の書店員が年に1度、「面白かった」「お客さまにも薦めたい」「自分の店で売りたい」と感じた本を投票で選ぶ文学賞。第18回目となる今回は「2019年12月1日〜2020年11月30日の間に刊行された日本のオリジナル小説」が対象です。発表の様子はYouTubeでのライブ配信でも中継されました。

■本屋大賞公式サイト
https://www.hontai.or.jp/

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