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同い年の息子と孫がやってきた!『ホーム スイート ホーム』

『ホーム スイート ホーム』 9月4日(金)より全国公開

『半沢直樹』『サバカン SABAKAN』『サンクチュアリ -聖域-』など、数々のヒット作を手掛けてきた金沢知樹演出の舞台が、20年の時を超えてついに映画化を果たした。

 舞台原案ならではの「ワンシチュエーション」という制限がありながらも、巧みな時系列の組み替えによって見事な一本の映画として結実している。前半は軽快なコメディとして笑わせつつ、気づけば深いヒューマンドラマへと引き込まれ、涙させられてしまう構成力が巧みで見事だ。

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物語の舞台は2026年の冬。代々続く煎餅屋を継いだものの無気力になり、家と店を手放そうとしていた植木一郎(27歳)。そんな彼のもとに、未来から"同い年"の息子・英郎と孫・史郎がタイムスリップしてやってくる。

しかし、些細な掛け違いから「未来の息子たちが生まれてこなくなる危機」が発生。歴史を修正すべく時空を駆け巡る3人は、1999年で若き日の父親・耕太郎に出会うが、彼もまた家を手放そうとする適当な男だった。倒れてしまった母・良子の危機も重なるなか、1999年と2026年を巡り、世代を超えた男たちが家族の未来と店を守るために奮闘していく。

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劇中でタイムトラベルが起こるたび、一見すると「同じシーンの繰り返し」のように見えて、登場人物たちの距離感や心境には少しずつ変化が生まれていく。その変化の描き方が秀逸で、観客もいつの間にか彼らと一緒に時空をさまよっているかのような感覚に陥る。道中にちりばめられた何気ない台詞の違和感も、後半に向けて見事に伏線として回収されていく爽快感が心地よかった。

本作の見どころを語るうえで欠かせないのが、フレッシュで勢いのあるキャスト陣だ。
主演の八村倫太郎は、ドラマ『君の花になる』でのブレイク以降、『御上先生』など話題作への出演が続く注目の存在。また、主人公の息子と孫を演じる増子敦貴(GENIC)と駒木根葵汰は、『機界戦隊ゼンカイジャー』で共演した間柄でもある。ヒーローファンにとっては胸が熱くなる再共演であり、わずか10日間という過酷な撮影期間のなかでも、長年培われた二人の絆があったからこそ生み出せた絶妙な距離感とテンポの良い掛け合いが光っていた。

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近年は漫画やアニメの実写化が全盛を極めているが、こうした質の高い「舞台作品の映画化」は年に数本出会えるかどうかという非常に貴重な存在だ。本作のような傑作映画化が増えることで、映画ファンが劇場へ足を運ぶだけでなく、劇場の舞台へも興味を持つような素晴らしい相乗効果が生まれることを期待したい。

(文/杉本結)

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『ホーム スイート ホーム』
9月4日(金)より全国公開

監督:吉川鮎太
出演:八村倫太郎、増子敦貴、駒木根葵汰、前田公輝
配給:NAKACHIKA

2026/日本映画/110分
公式サイト:https://hsh-movie.jp/
予告編:https://youtu.be/bZ3Tdut9Pew?si=3xTgquzI9SkU5h6K
©2026映画『ホーム スイート ホーム』製作委員会

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