3人がビキニを着ている理由は一切不明『ビキニ・バッドガールズ』

- 『ビキニ・バッドガールズ』
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銃を持ったビキニ姿の3人がキメ顔で並んでいるジャケットに目をひかれ「美女が大暴れする映画かぁ」と思い込んで視聴したら暴れる要素が皆無だった、このジャケットで。羊頭狗肉はB級映画の定番だが、肉だと思ったら食い物ですらない何かだった場合は怒りをどこにぶつけたらいいのだろうか。
シカゴの麻薬密売人のジーラ、ベラ、ダニの3人は避暑地で荒稼ぎをしたところ地元の組織とトラブルに。3人のボスであるアルファはシマを奪えと指示を出し壊滅させる。すると地元組織のバックであるニューヨークの組織が動き出し、ボスのアルファが殺されてしまう。悲しみに暮れる3人のもとに馴染みの死体処理屋から地元組織の末端が逃げ出したとの連絡を受け、末端のJCを捕まえ詰問。しかし末端がバックのことを知る由もなく。そんな時にニューヨークの組織が動き出し――という内容。
犯罪者同士が麻薬のシマをめぐって対立という点に没入する余地はなく。おまけに登場人物の関係が説明されることなく話が駆け足に進み何が何だか分からない。
ニューヨークの組織のボス・フロスティは幹部のハフらを連れ、避暑地に殴り込み。避暑地の売上規模は知らないがボス自ら乗り出すなんて話があるだろうか。
3人とJC、その仲間のテイラーは組織にあっさり捕まり、薬物の出所を吐かせるために拷問にかけられる。幹部のハフがテイラーに電流を流しているとテイラーが自分はFBIの潜入捜査官だと匂わせ。果たして潜入捜査官は殺されるかも知れない場面でそんなことを言うものだろうか。シーンが切り替わり死体処理屋の爺さんが現れ3人を救出。
FBIが動いたことを知ったフロスティは自家用ジェットで逃げ出そうとするが、そこに3人が駆け付ける。フロスティは命乞いし、うまい話があると持ち掛け、なぜか交渉成功。当然ながら次の瞬間にフロスティが裏切り3人は窮地に追い込まれる。フロスティがジェットで逃げようとしたところ、JCが現れテイラーはFBIでもう包囲されて逃げられないと啖呵を切る。テイラーはハフと隠れ家にいると高笑いするフロスティだが、ジェットの周りに麻薬取締局の車両が終結。なぜかJCが逮捕されほくそ笑むフロスティ。しかしこれはJCがテイラーの居場所を聞き出すための芝居だった。三文芝居にもほどがある。一方で3人は死体処理屋の爺さんが救助。フロスティはジェットの操縦士に扮していた捜査官に逮捕される。
時間はさかのぼり、死んだはずのアルファは死体処理屋と協力し、死を偽装していたことが分かりエンドロールへ。
主要登場人物の説明や描写が一切ないため、何が何だか分からない。せめて爽快なアクションシーンでもあればまだ耐えられたが、それもない。無論、3人がビキニを着ている理由なんて分からない。あとジャケットの胸の画像は結構盛っているので色んな意味で期待を裏切り続ける作品だった。ほめる点が一つもない。
(文/畑中雄也)

