『エブエブ』に松本人志の『大日本人』みを感じた。
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- ダニエルズ,ミシェル・ヨー,キー・ホイ・クァン,ステファニー・スー,ジェイミー・リー・カーティス
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『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』はコメディともSFともアクションともどれともとれない不思議な映画である。監督はダニエル・クワンとダニエル・シャイナート(通称「ダニエルズ」)。
主人公の中国系移民である中年女性エヴリンは家族と共にコインランドリーを営んでいる。税務調査や夫とのすれ違い、娘との関係悪化など、人生に行き詰まりを感じているがなんとか生活をやりくりしている。
ところが突然、マルチバース世界から来た夫に、宇宙の危機を救うためにエヴリンの力が必要だと告げられ困惑。彼女は、自分が「別の世界で生きていたかもしれない様々な人生」にアクセスしながら、世界を救う冒険に巻き込まれる。
まず、夫がジャッキー・チェンに激似なのが面白い。絶対わざとだろ。それだけにとどまらず、色々な過去の映画のオマージュが散りばめられているのでそれを探すのも一興。マトリックス、キューブリック映画、ウォン・カーワイなど、僕が見つけられただけでもこれだけある。物語は一見複雑だが、笑い飛ばして観る映画だと思う。娘がなんかアメリカのアイドルみたいな格好なのもウケる。最後は親子の愛の物語に還元されているのだが、無理やり感が強い。そこがまたいい。なんかアメリカって感じ。日本ではこうはいかない。なんか大雑把で器がでかい。あと、なんか『大日本人』を彷彿とさせた。松本人志監督作品って言われたら日本人は納得したんじゃないかな。
総じて、アメリカの社会状況=カオスみたいなものを体現している映画といえよう。
(文/神田桂一)

