ストレス社会を痛烈風刺!エナジードリンクで狂暴化『Z Bull ゼット・ブル』。

- 『Z Bull ゼット・ブル(字幕版)』
- リン・オーディング,イアン・ショア,ピーター・ギャンブル,ブレントン・スウェイツ,ジェーン・レヴィ,カラン・ソーニ,ザカリー・リーヴァイ

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『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』などで注目を集めたオーストラリア出身俳優ブレイトン・スウェイツ。今回は、彼が主演と製作総指揮を務めたゾンビ映画『Z Bull ゼット・ブル』をご紹介。ゾンビ映画といえば、『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ゾンビランド』のようなヒット作がある一方で、正直あまり話題にならない作品も少なくありません。しかし本作は、なんとエナジードリンクを飲んだ全社員が狂暴化するというストーリーで、現代のストレス社会を痛烈に風刺。さらに、若手実力派キャストたちがこの狂気じみた物語に全力投球しており、終始エキサイティングな作品に仕上がっています。
ブレイトンが演じる主人公デズモンドは、武器を生産する軍事大企業・アテモック社の会計部門で働く社員。しかし彼は遅刻の常習犯で、重要な社内マニュアルには目も通さず、勤務中に自作のゲームを作るという、いわゆる"できない社員"。ある日、会社の合併話が浮上し、社員の40%が解雇されるかもしれないという事態に。そんな中、全社員を対象としたモチベーション向上セミナーが開かれるものの、デズモンドはこれを欠席して仕事を片付けに帰宅します。
翌朝、出社したデズモンドが上司に呼び出されると、そこには鉛筆が何本も突き刺さった同僚の遺体が...。実はセミナーで提供された新開発のエナジードリンク「ゾルト」が原因で、参加した社員たちは全員狂暴化してしまっていたのです。
面白いのは、ただ暴れるだけではなく、狂暴化した社員たちが社内での確執や上下関係を引きずりながら口論したり、仕事を続けたりしているところ。エナジードリンクで狂気に陥ったオフィスワーカーたちを描くこのブラックユーモアが、本作の最大の魅力。
さらにアクションシーンはグロテスクながらも、「そんな死に方ある?」と思わず笑ってしまうような演出も。「この映画の企画会議、きっとめちゃくちゃ盛り上がったんだろうな...」と想像してしまうようなアイデアの詰まった作品です。ストレス発散したい人や、ちょっと変わったゾンビ映画を観たい人にぴったり。
(文/トキエス)

