すべてを犠牲にしてでも、友のそばに『Our Friend/アワー・フレンド』
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2015年、雑誌「エスクァイア」に掲載された記事「The Friend: Love Is Not a Big Enough World」。全米雑誌大賞を受賞した同記事を原作とした映画『Our Friend/アワー・フレンド』を今回はご紹介。主演はケイシー・アフレック(マット)、ダコタ・ジョンソン(ニコル)、ジェイソン・シーゲル(デイン)。物語は、ニコルが末期癌と診断され、親友のデインが夫婦とその子供たちを支えるために、自分の生活を犠牲にして尽力する姿を描いています。
ジャーナリストのマットは、妻ニコルと幼い二人の娘と幸せな日々を送っていました。しかし、ある日ニコルが末期がんを宣告され、家族の生活は一変。日常は病院通いと看病に追われ、精神的にも肉体的にも限界が近づいていきます。そんなとき、手を差し伸べたのは親友のデイン。過去にマットとニコルに救われた経験を持つデインは、ニューオリンズから車を走らせ、家族とともに暮らしながら日々の家事や育児、そして精神的支えとして献身的にサポートをしていきます。
本作は、時系列がランダムに交錯する構成。ニコルの闘病が始まる前の日々、マットとデインの友情の始まり、家族との幸せな瞬間、そして避けられない別れへと向かう過程が静かに描かれます。デインは、マットにとって兄弟のような存在であり、娘たちを笑わせるのが得意。本作にはユーモアも含まれており、特にデインと子供たちのやり取りが魅力的です。
若い母親ががんで命を失うという非常に重いテーマを扱いながらも、そこにある愛、友情、そして"そばにいる"ということの美しさを描いた本作。デインの自己犠牲的な行動と、彼の友人を思う気持ちを丁寧に表現した本作は、本当の友情の在り方を教えてくれます。
(文/トキエス)

