『ヴェノム:ザ・ラストダンス』が描く愛すべき異形のバディ
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マーベルコミックのダークヒーロー、そしてスパイダーマンの宿敵として知られるヴェノム。彼を主人公にしたソニー・スパイダーマン・ユニバース(SSU)の3部作のラスト。2024年公開の『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は、トム・ハーディ演じるエディ・ブロックとヴェノムの最後の戦いを描き、アクションだけでなく、ロードムービー的な要素も織り交ぜた、ワイルドで痛快な作品となっています。
エディと彼に寄生する地球外生命体ヴェノムは、前作での戦いの末、パトリック・マリガン刑事殺害の容疑をかけられ、メキシコに身を潜めていました。そんな中、エディは無実を証明するため、再びニューヨークへと戻る決意をします。しかし、その道中で謎の怪物たちに襲撃され、彼らがエディとヴェノムの"あるもの"を狙っていることが判明します。
2024年は、別のマーベル作品『デッドプール&ウルヴァリン』が公開され、公私共に仲が良いライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンの"最強コンビ"が見られるということでも話題となりました。一方本作は、トム・ハーディがエディとヴェノムを一人二役で演じることで、独自のバディコメディ的な魅力を放っています。三部作を通して奇妙な友情が育まれたエディとヴェノム。彼らの絆が試される瞬間がいくつも訪れ、笑いながらも最後には涙を誘われる展開になっているのが本作のポイント。
本作のラストで、ヴェノムの物語が本当に終わりを迎えたのかどうかは、ファンにとって気になるところ。しかし、トム・ハーディ自身は「エディを演じるのはこれが最後」と明言しており、続編の可能性は極めて低いと言えるでしょう。また、SSUの他作品が評価面で苦戦していることを考えると、新たな形でヴェノムがスクリーンに帰ってくるのは難しいかも。このキャラクターの人気と、エディとヴェノムの唯一無二の関係性が評価され、いつの日か再び彼らに会える可能性に期待したいです。
ダイナミックで強烈で楽しい『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は、三部作の最後を飾るに相応しい一本。おうち映画でも十分迫力が楽しめます。
(文/トキエス)