『スクリーム』ヒットのおかげで映画化?『ラストサマー』
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人気ホラーシリーズ『スクリーム』で知られるケヴィン・ウィリアムスンが脚本を務めた1997年のホラー映画『ラストサマー』。公開後には、『ラストサマー2』と『ラストサマー3』と続編が作られ、最近ではアマゾン・スタジオによって新たにドラマシリーズが作られました。そんな本作、実は『スクリーム』がヒットしていなかったらそもそも映像化されていなかったのでは?と言われています。
高校生活最後の夏、仲良し4人組であるジュリー、レイ、ヘレン、バリーはドライブを楽しんでいました。しかし、彼らは突然飛び出してきた男を轢いてしまいます。自分たちの将来を心配した4人は、事故を隠蔽し死体を海に沈め、このことは黙っていようと誓います。1年後、大学進学をしたジュリーは帰省。事件の罪の意識をひきずっていた彼女は、そこで「去年ノ夏、何ヲシタカ知ッテイルゾ」という差出人不明の手紙を受け取ります。ジュリーは久々に再会したレイ、ヘレン、バリーにこのことを相談。その一方で彼女たちの周りに鉤爪の男が出没し......。
当初は彼らが轢いた人物の遺族が「鉤爪の男」なのではと考える4人。しかし、その正体を追っていくことにより、物語が二転三転していきます。今では王道となった「1人、また1人と犠牲になっていく」展開に驚きはありませんが、鉤爪の男の正体にはきっと驚かされるはず。
ちなみにケヴィン・ウィリアムスンは、『スクリーム』(1996年)の前にこの脚本を書いたものの、売ることができなかったそう。しかし『スクリーム』の大ヒットを受け、コロンビア・ピクチャーズは本作の権利を即座に購入。そうして本作が作られたそうです。しかし、「昔のスラッシャー映画を現代風にアレンジしたような作品」と評価されたため、残念ながら『スクリーム』ほどの大ヒットにはなりませんでした。ちなみにアマゾン版では「ゴシップガール」のサラ・ドックマンが脚本を担当。製作陣には、ジェームズ・ワン監督の名前もありますので、本作のストーリーが好きだった方はぜひチェックしてみてください。
(文/トキエス)