頭部が爆発するシーンが超有名に『スキャナーズ』
- 『スキャナーズ(字幕版)』
- デヴィッド・クローネンバーグ,デヴィッド・クローネンバーグ,スティーブン・ラック,ジェニファー・オニール
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カナダ出身のデヴィッド・クローネンバーグ監督が1981年に監督したホラー映画『スキャナーズ』。超能力者たちの闘いを描いた本作は、CGIがあまり普及していなかった80年代作品にも関わらず、皮膚の中から膨れ上がる特殊メイクなどの斬新な工夫が話題になりました。
浮浪者のような生活を送っていた超能力者のベイルは、ある日レストランで老婦人に軽蔑されたことから、怒りを感じます。その瞬間、老婦人は痙攣し倒れてしまいます。それがきっかけで取り押さえられたベイルは、とある研究施設に収容され、さらには自分が母親のお腹にいた時に、ある薬を投薬されたこと、そしてそれが原因で超能力者「スキャナー」になったことを伝えられます。一方、スパイ活動や戦争に超能力を持つ人々を利用する計画を持つ会社「コンセック」の会議室では、最強のスキャナーであるレボックが、男の頭部を破壊させる事件が発生し......。
二転三転するストーリーが楽しめるほか、前述した通り特殊メイクやレボックの頭部を爆発させるシーンは、脳裏に焼き付くほど強烈なインパクトがあるのがポイント。Screen Rantによると、この頭部爆発のシーンは、さまざまな素材が実験的に使われる工夫があったそうです。石膏や蝋などでは満足できず、チームは石膏で頭蓋骨を作成し、外側の皮膚はゼラチンを使ったのだとか。そしてそこにワックスや繊維状のものなど、スタジオに転がっているものを詰め込んだそう。この頭部爆発シーンは、日本の名作「北斗の拳」にインスパイアを与えたという情報も。グロテスクなシーンが苦手な方にはお勧めできませんが、80年代映画の作り手がどんな工夫をしたのか、興味がある方にはぜひ見てもらいたい一本。
(文/トキエス)