もやもやレビュー

Z世代v.s.90年代代表ホラーキャラ『スクリーム』

スクリーム (2022) (吹替版)
『スクリーム (2022) (吹替版)』
メリッサ バレラ,メイソン グッディング,ジェナ オルテガ,ジャック クエイド,マーリー シェルトン,コートニー コックス,デヴィッド アークエット,ネーヴ キャンベル,マット ベティネッリ=オルピン,タイラー ジレット,ウィリアム シェラック,ジェームズ ヴァンダービルト,ポール ナインシュタイン,ケヴィン ウィリアムソン,チャド ヴィレラ,ゲイリー バーバー,ピーター オイラタゲレ,ロン リンチ,キャシー コンラッド,マリアンヌ マッダレーナ,ジェームズ ヴァンダービルト,ガイ ビューシック
商品を購入する
>> Amazon.co.jp

 1996年に誕生した『スクリーム』シリーズ。同シリーズは、ゴーストフェイスというハロウィンなどでよく見かける有名キャラクターを誕生させました。そんな本作、4作目からなんと11年あいて新作『スクリーム』が2022年に公開。これまでとは違い、Z世代たちがゴーストフェイスに襲われ、また新たな展開にワクワクさせられました。

 ジェナ・オルテガ演じるティーンエイジャーのタラ。彼女が1人で家にいると、固定電話に着信が。電話をとってみると、その相手は好きなホラー映画を尋ねてきます。タラは、シンプルに怖がらせるだけでなく、物語の裏には深い意味が隠されている「エレベイテッド・ホラー」というジャンルが好きだと話し、『ババドック〜暗闇の魔物〜』や『イット・フォローズ』などの作品を挙げますが、電話の主はそれに激怒。王道スラッシャー映画についての質問を投げかけ、さらにタラを襲います。重傷を負ったものの一命を取り留めたタラ。彼女のもとに疎遠になっていた姉サム(メリッサ・バレラ)と恋人のリッチー(ジャック・クエイド)が訪れ、さらにはオリジナルキャストのデューイとゲイル、そしてシドニーもかつて自分たちがゴーストフェイスに襲われたウッズボローへと戻り、事件解決へと動き出します。

 少女が1人でいると電話がかかってきて、ホラー映画のトリビアを出題してくる。そんな恐ろしいゴーストフェイスのやり口を引き継いだ何者かが、またウッズボローを恐怖に陥れます。しかし、標的となるティーンエイジャーはZ世代。冒頭の「好きなホラー映画」という話題も噛み合わないのがなんだか面白いポイント。さらには、オリジナルキャストの子ども達などが襲われていくことから、これまでのシリーズファンでも楽しめます。

 ちなみにサムを演じたメリッサ・バレラといえば最近、ガザ地区紛争に関する声明をSNSに投稿したことから、同シリーズから解雇されたとの報道が。さらには、サムの妹タラ役のジェナ・オルテガも、自身が主演を務める人気シリーズ「ウェンズデー」で多忙のため、同シリーズにはカムバックしないとも報道されています。本作の続編『スクリーム6』はすでに公開済みですが、7作目は一体どうなるのか、注目が集まっています。

(文/トキエス)

« 前の記事「もやもやレビュー」記事一覧次の記事 »

BOOKSTAND

BOOK STANDプレミアム