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韓国で大ヒット!『梟―フクロウ―』

『梟―フクロウ―』 2月9日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国ロードショー

最近の宮廷で起こるミステリーといえば漫画『薬屋のひとりごと』がアニメ化もされ大人気である。

朝鮮王朝時代の記録物<仁祖実録>(1645年)に残された‟怪奇の死"にまつわる歴史的な謎に、斬新なイマジネーションを加え誕生した『梟―フクロウ―』は、観客の無限の想像力を刺激し、2022 年の韓国年間最長 No.1 記録を樹立。韓国エンターテイメント界の最高峰を決める百想芸術大賞で作品賞・新人監督賞・男性最優秀演技賞の3冠を受賞。第59 回大鐘賞映画祭では主要部門すべてにノミネートされており、新人監督賞、脚本賞、編集賞を受賞している。
このミステリー、日本人もきっと大好きだと思う。

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盲目の天才鍼医ギョンスは、病の弟を救うため、誰にも言えない秘密を抱えながら宮廷で働いている。しかし、ある夜、王の子の死を‟目撃"し、恐ろしくも悍ましい真実に直面する。見えない男は、常闇に何を見たのか―? 追われる身となった彼は、制御不能な狂気が迫るなか、昼夜に隠された謎を暴くために闇常闇を駆ける―。絶望までのタイムリミットは、朝日が昇るまで―。

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なぜ韓国の朝廷ミステリーってこんなに面白いんだろう。権力争いから起こる事件に周りの家臣は何もすることができず、自分の身を守るので精一杯のはずなのに、今回目が見えないギョンスが動き回る動き回る。
そのスピード感とほぼ暗闇に近い状態の画面なので、これは画質が綺麗な大スクリーンがよいでしょう。
脚本がとても良くできているので2時間があっという間だった。ミステリーがみたいならこれはおすすめだ。

(文/杉本結)

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『梟―フクロウ―』
2月9日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国ロードショー

監督:アン・テジン
出演:リュ・ジュンヨル、ユ・ヘジン
配給: ショウゲート

2022/韓国/118分
公式サイト:https://fukurou-movie.com/
予告編:https://youtu.be/PMwWtKLDvxQ
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